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「よいしょ、っと」
段ボールを持ち上げて、棚の上に置いて
隣の段ボールを下ろして、机の上に置く
海「ごめんね葛木さん、手伝わせちゃって」
「いいよ、飛鳥待つのに暇だったし」
海「長谷川さん先生と面談長引くし、ほかの人も忙しいみたいでさ」
放課後、帰ろうとしたとき
小笠原くんに生徒会の雑用を手伝ってほしいと頼まれた
海「やっぱ新学期だとみんなまだ人見知っちゃってびくびくしてる感じがしてるんだよね」
「大変なんだね生徒会って」
海「大変大変」
「またなにか困ってることあったら言って、お手伝いするから」
海「そう言ってくれるととても助かるよ。あ、ガムテープ切らしちゃったから職員室から借りてくるね」
小笠原くんが行ってしまって、生徒会室には私一人になってしまった
それにしてもこの段ボールの整理の終わりが見えないな…
今日中に終わるのだろうか
なんて考えながら段ボールを開けると、
相当古いものだったのかほこりがすごくてせき込む
匠「海いる？…ゴッホ」
ドアが開いたと思ったら匠海くんだった
ああ、私のせいでせき込んでいる
匠「あれ、葛木なにしてるの？」
「あ…ちょっとお手伝い」
匠「そうなんだ、海は？」
「今職員室に行ってる、すぐ戻って来るよ」
匠「そっか、じゃあ待ってようかな。」
ついでに手伝うよ
そういって私の隣に来てくれる
優しいな本当に
*
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作者名：まぐろ | 作成日時：2018年6月10日 14時
