・23・ ページ23
*
祐「また怒られたんだってね」
「ほっといてよ！」
祐「あーこわいこわい、てなわけで教科書貸して」
「それだと思った」
教科書を渡すと満足げな祐基を見て眉毛を下げて笑う匠海くん
匠「お前はもうちょっと自分にどうにかしなよ笑」
「そ、そうだよ。毎日のように教科書借りに来るなんて」
祐「だってカバン重くなっちゃうじゃん」
「私のカバンは重くなってもいいと？」
飛「とんでもないクズだわ」
志「まあまあ…」
すると匠海くんが、志乃ちゃんの持っていたある冊子に視線を向け、口を開いた
匠「志乃、国立の大学やめたの？」
何気ない会話だし
別になんてこともないはずなのに
匠海くんが志乃ちゃんのことを下の名前で呼ぶと、嫌な意味でドキっとする
志「この前見学いってきたけど、あんまりだったから。」
匠「そっか」
志「匠海は？結局どうするの？」
匠「俺はまだ決まってないよ、大学には行くけど」
祐「なに志乃もう決めてんの？」
飛「あんたと違って目標持って行動してんのよ志乃は」
祐「え、俺もう決まってるよ」
「えっ」
祐基のその言葉にいち早く反応したのは私だった
正直祐基は私と同じだと思ってたから
祐「俺専門学校いく」
飛「専門って…どこの？」
祐「そりゃあダンスでしょ」
志「好きなこと職にするんだ」
祐「俺にはダンスしかないし」
確かに祐基はダンスが大好きだ
でも私は？
私に、なにができるんだろう
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 239人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まぐろ | 作成日時：2018年6月10日 14時
