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*
□「…何か言うことは？」
「…ごめんなさい」
またやってしまった
新学期が始まって2週間
遅刻5回目
□「お前の家の事情は十分わかってる。けどさすがにもう3年だぞ」
「わかってます…でもどうしても起きれないんです」
□「正直かお前は」
アラームを設定しているはずなのに
知らぬ間にうるさくて止めてる
でもいざ設定しなかったらしなかったで起きれないし
飛「あ、おかえり」
志「そしておはよう」
「はあ…」
教室に入ると私の席に志乃ちゃんが座っていた
「怒られました」
志「そりゃあ新学期から遅刻してたらしょうがないよ」
「はあ、志乃ちゃんに毎朝迎えに来てほしい」
飛「志乃とあんたの家反対方向でしょ」
そういう飛鳥も来てはくれない
ため息が何度も出る
「このままじゃ行きたい大学に行けないぞって」
飛「え、大学行くの？」
「先生がとりあえず行っとけって」
志「でもやりたいことやった方がいいと思うけどな」
未だに進路希望の紙、出してないし
結局飛鳥もちゃっかり決めてるし
祐「おはよう遅刻魔」
ドアに寄り掛かりながら、笑ってる祐基
うるさいって言おうとしたけど、振り向くと
その後ろには匠海くんもいて
思わず弱ってしまった。
*
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作者名：まぐろ | 作成日時：2018年6月10日 14時
