EVER BLUE -Beginning story- (ページ20)

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・20・ -Yuki- ページ20

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？「職員室どこ」

祐「職員室…？」

？「そう職員室。ここ広くて迷うわ」
　

　

頭をぼりぼりかきながら周りをキョロキョロする

…いやどう見てもチンピラにしか見えない
　

　

海「職員室ならここまっすぐいったところにあるよ」

？「おーさんきゅ」

　

　

大きめのシャツに腰パン

　

…あんなのいたっけ、新入生？

　

　

祐「誰あれ」

海「さあ」

　

　

教室に行くと、すでに匠海が座っていた

　

　

匠「おはよ」

海「あれ、いつ来たの？」

匠「さっき、寝坊したかと思って焦ったわ」

　

　

少し汗をかいて笑う匠海

むかつくほどかっこいいな
　

　

◎「もうチャイム鳴ったわよ、席ついて」

　

　

担任が教卓に立つと、みんな席に座りだした

　

　

◎「今日から新学期で…ってちょっと」

　

　

先生は出口に向かってなにか言っていて
教室が少しざわつく

　

　

◎「いいから入ってきなさい」

？「え、入ってええのこれ」

◎「入らなきゃ自己紹介できないでしょうが」

　

　

　

すると誰か教室に入って来たかと思ったら

さっきの男だった

　

　

◎「今日からこのクラスの一員…って言ってもこのクラスになってまだ間もないけど」

？「なあ俺の席どこ？」

◎「動かない！」

？「こわっ」

　

　

…なんだあのゆるいの

あまりのぐだぐだ感にクラスのみんなわらってるし
　

　

◎「はい、じゃあ自己紹介して」

？「はあい」

　

　

晃「転校してきました吉野晃一でえす。奈良から来ましたあ。」

　

　

…語尾にひらがながついてる。

なんか苦手だなあいつ

　

なんて思ってたら運悪く目が合っちゃって
　

　

　

晃「あ、さっきの」

　

　

　

指を差すな！！

　

　

　

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