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◎「…何か言うことは？」
「すいませんでした…」
電柱に激突したおかげで
買ったばかりの祐基の自転車は悲惨な事になり、
本人も怪我だらけになった
◎「とにかくもう教室入れ」
「はい…」
教室に入ると、クラスの人に笑われた
飛「おはようバカップル」
祐「違うから！もう！」
祐基はぷりぷり怒りながら男子たちのところへ行ってしまった
飛「また朝起きれなかったの？」
「うん…」
飛「はあ、私が起こしに行ってあげたいくらい」
「やっぱりやばいよね」
飛「当たり前でしょうが」
「…ごめんなさい」
飛「家庭が訳アリなのはわかるけど、そろそろ慣れてもいいんじゃないの？」
家は母子家庭で、母親が地方に長期の出張、
兄は大学生で近くのマンションに一人暮らし
要するに今私も一人暮らししているということ。
「もうお兄ちゃんいなくなって2年だもんな…」
飛「目覚ましちゃんと使ってるの？」
「使ってるけど…無意識に止めてる」
飛「ダメじゃん…」
頭を抱えてる幼馴染の飛鳥
確かに、お兄ちゃんが出てからもう1年半だというのに
早起きがどうしてもできない
先生にも怒られるし、どうしよう
志「A！」
授業が終わってドアから顔を覗かせたのは
1年の時同じクラスだった、志乃ちゃん
「志乃ちゃん、どうしたの？」
志「昨日教科書返し忘れちゃったから」
「あ、ありがとうわざわざ」
にっこりと笑って首を横に振る
そんな志乃ちゃんを見て、男子はこそこそと話してる
志乃ちゃんは、とてつもなくモテる
*
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作者名：まぐろ | 作成日時：2018年6月10日 14時
