1st 私のカウンセラー【utit】【srr】

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また1週間が始まる

そう、今日はほとんどの人が嫌いであろう月曜日だ

重い足取りでなんとか登校したが、吐き気とめまいが酷く、私は教室のドアの前で立ち止まっていた

正直今すぐにでも逃げ出したい気分だったが、そんなことをすれば家に連絡が行き、さらにめんどくさいことになるのが目に見えているから、いつもの表情を作り、意を決してドアを開ける

『おはよう！』

礼香「あ！Aちゃんおはよう！」

夏那「おっはよー！」

礼華「そういえば昨日のドラマ見た！？めちゃくちゃキュンキュンした！！」

『見た！めちゃくちゃかっこよかったよね〜！』

夏那「私まだ見れてないからネタバレやめてね！？」

礼華「うそ！？まじ早く見た方がいいよ！」

たわいもない話をしていると本鈴がなり、先生の革靴の音が近づいてくる

夏那「あ、やば、ホームルーム始まる！また後で！」

『うん！』

私がよく一緒にいるのは明るくて元気でいわば陽キャの2人

そして、私も2人に合わせてただの明るい女の子をひたすらに演じ続けている


だってそうじゃないと...


いや、なんでもないよ


ホームルームが終わり、日直のけだるげ挨拶で授業が始まる

授業は嫌いだ

特に問題を解かせてくる教師が嫌い

答えるときにクラスメイトの視線、教師の視線が痛いほどに突き刺さり、息が苦しくなる

なんとか1日をやり過ごし部活の時間がはじまる

礼華「部活めんどー！」

夏那「それなー！」

私はただ同調するように笑顔でそうだね、と答えた

適当にやり過ごし終了時刻になったら、そそくさと帰る準備をする。

『みんなお疲れ様！ばいばーい！』

礼華「じゃあね！」

夏那「また明日〜」

また親にめんどくさいことをグチグチと言われないよう、早足で帰路につく

家につき手洗いをすませて自室に行く途中リビングで成瀬がくつろいでいた

「あ、姉ちゃんおかえり」

『うん、ただいま』


弟とは仲が良い

でも私と違って、努力せずとも色んな面において優れている

例えるなら、彼は神様に愛された


でも私は神様に嫌われた


それでも仲が良い理由は共通の目的があるから


それはこの家から逃げること

つまり家出だ


優秀な彼は親から異常な愛を貰っている

気持ち悪い程の溺愛

そして過剰な期待

ただ見ているだけの私でさえ吐き気がするほど

それが嫌ではやく家を出たいと彼が小3の頃に打ち明けられた

私は中学1年生だった


そして私は愛を貰ってない

だから早くここから逃げて

愛されたい

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