表参道高校合唱部!【彼と彼女の関係は】

５話 チェンジ ページ7

優里亞美子の背中を押して走り出す。
美子は驚いているようだったけど、優里亞は笑顔。
私も後ろから優里亞に付いていく。

他の３人も何事かと、付いてきた。

優里亞はお店に入ってどんどん服を取り、それを美子に当てていく。

「白かな〜？」

そう言って白い服を美子に当て、私達の方へ美子を回す。

「いいよ、可愛い！」

何故か帽子を被っている真琴が親指を立てた。

その後も色々なお店を回った。

皆、それぞれの荷物を持って歩く。

「お腹空いた〜」

『私も〜』

お腹が空いても足は進む。
そのまま傘屋さんに入る。
美子が可愛い傘を広げ、私もその中に入る。

『可愛い〜』

「私は〜」

と、真琴が広げた傘はしろくまだった。
真琴らしい。

傘屋さんを出てまた皆で歩く。

「次はー、し、あ、げ！」

そう言って歩く優里亞に付いていくと、そこはお洒落な美容院だった。

皆で美子の髪が短くなる瞬間を見る。



洋服も買って、髪型も変えた美子。
今まで以上に可愛くなった。



その帰り道。

優里亞のお父さんがいた公園の側を歩く。
空には星が輝いていた。

「A！」

ふいに呼ばれた方を向く。
そこにいたのは、

『か、快人くん？』

そう、快人くんがいた。

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