表参道高校合唱部!【彼と彼女の関係は】

４話 お買い物 ページ6

その日の放課後、女子メンバーだけでお買い物に来た。

「二泊三日ってことはボディクリームも買っとかなきゃな〜」

『可愛くて、いい匂いのやつがいい！』

盛り上がる里奈と私。

「ボディクリームなんて合唱に使う？のど飴とかの方がいいんじゃない？」

真琴は異様にのど飴を推している。

前を歩いていた優里亞が止まる。
何かを手にして匂いを確認。

「ねぇ、A。これ良くない？」

渡してきたものは里奈と話していたボディクリームだった。
ラベルはピンク。
匂いもいい。

『里奈、これよくない？？』

里奈にも聞いてみる。

「なに？ちょっと貸して」

そう言ってボディクリームを手に取る里奈。

「あぁ〜、いいね。、てか、Aが選んだの？」

『いや、優里亞が…』

優里亞の方を見たら優里亞がいなかった。
探してみれば美子のところに。

私も２人のところに行く。

後ろでは里奈がボディクリームの質を真琴の腕で確かめていた。
真琴はベタベタするって言ってたけど。

美子の方を見ればリップを手に取っていた。
優里亞が美子の後ろに回って、「似合うと思うけど？」って言うと美子は見られたくなかったというかのようにリップを元に戻した。

「な、なわけないでしょ。こんなの１回もつけたことないし。」

優里亞が美子に近づく。
そして美子の顔をじぃっと見つめた。

「な、なに。」

「うん、今のままじゃもったりない。持ち腐れ、だね。ね、A」

私は優里亞の言っている意味がイマイチよく分からなかったけど、取り敢えず頷いておいた。

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