表参道高校合唱部!【彼と彼女の関係は】

24話 花火 ページ26

歌った後は皆で花火。

『きゃー！両手持ち〜！くるーん』

「ちょ、やめてよ！Aテンション高い！」

快人くんと真琴が2人で線香花火をしていた。
そのことで落ち込んだであろう心を無理矢理立ち直らせ、里奈に近づく。

何を話しているかなんて聞こえない。
それでいい。
聞こえたらきっともっと苦しいから。

「A〜！これやろ、これー！」

『これ、シュワ〜！ってなるやつじゃん！』

その花火を地面に置いて火をつける。
予想通り、火は上へ上がった。

『やばーーい！』

盛り上がっていると、快人くんと真琴はいつの間にか和の中にいた。












次の日、私たちはいつもの町へと帰ってきた。

『楽しかったねー！』

「次は来年だな！」

来年も、この皆で合唱が出来る。
凄く嬉しい。
凄く、嬉しいと思ったのに。

「快人！？」

優里亞の焦る声に振り向けば快人くんが倒れていた。

『快人くん！？』

急いで駆け寄る。

「…っは…はぁ…っ」

苦しそうな快人くん。

『快人くん！快人くん！！』

終わり、そして。→←23話 涙の下の

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