21話 提案 ページ23
着いたところは、旦那さんの部屋だった。
歌声は、録音されてたものだった。
『これは…?』
「夫の声よ」
歌っているのは、心の瞳。
「なつかしい…」
涙を流す校長先生。
「入院する直前に私のために歌ってくれたときの声。」
「え、でもなんで急にテープが再生されたの?」
「香川だろ」
私も真琴だと思った。
けど真琴は違うと言う。
「香川さんじゃないわ。だってこのテープ、もう何度も何度も繰り返して聞いてとっくに伸びきってるんだもん。」
そういえば、真琴と最初にこの部屋に来たとき、聞こえてきたのはうなり声のようなものだった。
『だったら、どうして…』
「やっぱ、幽霊ってことか?」
ざわざわする中、校長先生だけは愛しそうにその声を聞いていた。
快人くんが皆に外に出ろって合図を送る。
皆が出ていく中、校長先生はずっと旦那さんの歌を聞いていた。
皆で外を歩く。
「優里亞。」
美子が優里亞を呼ぶ。
私たちは歩き続ける。
戻ってきた2人は笑っていた。
発声練習をしようとしたとき、真琴が手を挙げた。
「あの、提案があるんだけど。いいですか?」
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天空(プロフ) - アミーイさん» ありがとうございます!頑張ります! (2015年9月9日 12時) (レス) id: b7aadead77 (このIDを非表示/違反報告)
アミーイ - どんどん書いてください。私、楽しみにしています (2015年9月8日 21時) (レス) id: f377129df1 (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - そらさん» これかバンバン更新していきます! (2015年9月7日 17時) (レス) id: b7aadead77 (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - るんさん» たくさんコメントありがとうございます!頑張ります! (2015年9月7日 17時) (レス) id: b7aadead77 (このIDを非表示/違反報告)
天空(プロフ) - ニコさん» 頑張ります!応援お願いします! (2015年9月7日 17時) (レス) id: b7aadead77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天空 | 作成日時:2015年9月5日 18時