表参道高校合唱部!【彼と彼女の関係は】

12話 お昼ご飯 ページ14

お昼。

皆で机を囲んで校長先生と瀬山先生が作ってくれたご飯を食べる。
おいし。

「これあげる〜、かぼちゃ頂戴。」

『かぼちゃ？いいよ〜』

真琴と物々交換しながら美味しく頂く。
美子は部長のことをずっと見ている。
顔、怖いよ。

「なぁ、」

「へっ？」

「言いたいことあるなら言えよ」

皆食べながらも２人に目をやる。
私も例外ではないのだ。

「なんか気に触ることした？」

「いやっ？別に、なにも」

あぁ！
部長！乙女心分かってない！
とか思いながらも箸は進む…

げ、これトマト…

「なんかあった？佐々木と部長。」

『え？』

ひょいっと私の前にあったトマトが消える。
顔を上げればトマトは快人くんの口の中にいた。

「なんか、佐々木がずっと見てたから。」

『あったのかな〜？なかったのかな〜？あ、トマト、ありがと』

「ふーん。いーよ、俺トマト好きだし。」

その後快人くんは立ち上がり、コロッケを取りに行った里奈と真琴の所へ行った。

「A〜」

それと同時に優里亞が私の腕を引っ張る。

「なかなかいいじゃん」

『な、にが？』

「快人、すきなんでしょ？」

ば、バレてた…

『……』

何も言えない私のほっぺを優里亞はつつく。

『ゆ、優里亞は！好きじゃないの？』

「いつの話してんの〜遠い昔のお、も、い、で。」

さ、流石優里亞様…。
いつからバレてたかは分からないけどこれでますます気をつけなきゃ。

「応援、してるからね。」

『あ、ありがと…』

そこまで話してまた食事に戻った。

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