表参道高校合唱部!【彼と彼女の関係は】

10話 本当に ページ12

練習終わり校長先生の別荘へと歩く。
隣には、当たり前のように快人くんがいる。

「明日の夜は〜、キャーンプファイヤー！」

真琴の言葉に皆が盛り上がる。

「ねぇ、何燃やす？何燃やす？考えよーよ！」

『木ー』

「Aそれ普通じゃない？」

里奈に突っ込まれ、えー、と笑いながら歩く。

「そこはー、幽霊屋敷だよ。」

盛り上がりながら話していた私たちに言ったのはお婆さんだった。

「誰？Aちゃんの知り合い？」

『待って、なんでそーなる、真琴の知り合いじゃないの？』

あのお婆さんの知り合いだということを何故か擦り付け合う私と真琴。

「幽霊が出るって噂が絶えないんだよ」

幽霊という言葉に皆がざわつき始める。

「やっぱり」

成実ちゃんが呟いた。
やっぱり？
成実ちゃんは気づいてたのかな？




そんなこんなでとりあえずあのお婆さんは皆スルー。
部屋に戻って自由時間。

『合唱って、楽しい』

思わず呟く。

「でしょー！？」

そんな呟きを拾ったのは真琴だった。

『うん、楽しい。』

ニコニコと笑う真琴。
そんな真琴につられ私も笑った。




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