Citrus#87 ページ45
デク君の思いついた策というのはこうだ。
まずデク君と飯田君が推進力で勢いを作りながら切島君が硬化で壁をぶち破る。
その次に轟君が氷で道を作って私の個性で一気に引き上げる。
つまり飛んで戦場を横断するってことだ。
「後、ここの部分は多分…僕じゃ…成功しない、だから…切島君、お願いできるかな」
ばくごー君を呼びかけるのは彼に対等な立場を築いてきた切島くんだからこそできる。
…同性の友達ってやっぱりいいなぁって思う。羨ましい。
「で、これは矢水さん頼りになっちゃうんだけど…」
『私は平気だよ。だから言って』
「横断する時常に横を走って僕らの推進力を援護して欲しいんだ。きっと敵はかっちゃんをどうにかして追ってくるから」
『わかった』
「…博打であるが状況を考えれば俺たちへのリスクは少ない…よし、やろう」
デク君と飯田君が切島君を抱えて準備をする。
「矢水、」
『轟君？どうした？』
「見つかるなよ」
『善処はするよ』
「…あいつ喜ぶよ絶対」
『そういうことは成功してから！』
と言いつつも心臓が高鳴る。
成功したら、喜んでくれたら今度こそなんて言おうか考えておかなきゃ。
飯田君のレシプロとデク君のフルカウルが起動してガッと鈍い音ともに壁がぶち破られる。
「いくぞ」
瞬時に轟君が氷の坂を作り上げた。
マス目の空間に入ってよく周りを見えるようにする。
過度なストレスがかかるから15分が限界だろう。
速度の大きさを変えて大きく飛ばせたと同時に走り出す。
「来い！！！」
切島君の大きな声が聞こえた。
絶対あの人は反応してくれるって知ってるからマス目の中で集中する。
敵がすぐに反応したけどマス目に大きい姿が入り込んだ。
「救出優先…行ってバカガキ…！！」
『Mt.レディ！？』
倒れていてもさすがプロ。誰かを助けるということを無意識にやってのけた。
本当に尊敬されるプロってこう人なんだ。
「まだ間に合う！もう一発…」
でも敵だって素人じゃない。すぐに打開策を打ってくる。
『やば、』
口を開けばバレてしまうから手を使って後押しする。
もうあれだけのスピードがあれば大丈夫。私も逃げなきゃ。
「…ほう、宙方の力がまだあったとはね」
＿＿＿私にはやっぱり秘密は荷が重かったのかもしれない。
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翠蒼(プロフ) - エリカさん» 面白いと言っていただけて光栄です！更新できる限りガンガンしていくのでよろしくお願いします(^ ^) (2017年6月26日 23時) (
レス) id: 192907da57 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - 遥燈さん» アァァ！！！コメントありがとうございます！本当に励みになります＾V＾ (2017年6月26日 23時) (レス) id: 192907da57 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ(プロフ) - やばいです。このお話面白すぎます。ほんと好きです。更新されるのを楽しみに待っています！！これからも頑張ってくださいっ！（≧∇≦） (2017年6月25日 20時) (レス) id: 720530e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - めっちゃこの話好きです。更新楽しみにしてます。頑張れ！！ (2017年6月25日 11時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠蒼 | 作成日時：2017年6月24日 6時
