Citrus#77 ページ34
振り返ってよほど驚いたのか、Mr.は体勢を崩す。
『捕まえた！』
全員がMr.の服を掴んでいてそのまま着地。
そこには連絡を受けて数人の仲間がすでに集まっていた。
「Mr.避けろ」
『？！！』
突然火を放ってきた男の目がエンデヴァーさんにそっくりで怯んで目を瞑る。
みんなが散り散りになった瞬間ヴィラン達がそれぞれ私たちを襲ってきた。
幸いさっきの火の男はすぐには動けないみたいだからMr.は確保したまま。
『あなただめね』
「泣けてくるな」
『泣けば』
「本当に辛辣なお嬢さんだ」
『うん』
「まったくこれだからヒーローってやつは」
…こいつ、面白くないし戦闘が苦手っていうのは本当みたいだ。
『エンターテイナー失格』
「君に言われたくねぇな？」
『だって…』
握っていたビー玉二個を見せびらかす。
さっきおしゃべりしている間に抜き取っておいた。
『この中に二人の姿が見当たらないの、どこ行ったか…知らない？』
「ははっ、最高だな」
こいつ私に握られてるのになんで笑って。なんで余裕なんだ。
「では今度こそ」
異変を感じて男を殴ろうとした拳は空を切っていた。
『っ？！！』
「合図から5分経ちました、いきますよ」
『お前…！USJの時の、』
「おや、見たことのある顔が」
「知り合いか？黒霧」
パッとテレポートのように現れたMr.が口を開く。
「えぇまぁ…調べたら面白かったですよ、ねぇ”宙方さん”？」
「まじかよ生きてたのかあの家系！」
「面白ぇな」
「えーなんですかそれ」
「トガちゃんしらねぇの？！まぁ俺は知らねぇよ？昔は売買されてたとかな！！」
黒霧を筆頭に口々に言い出した。
それを轟君は心配そうに見つめてるし障子君とデク君なんか眉をひそめている。
「まぁ、またゆっくりお話ししましょう」
消えゆくMr.が仮面を外して出した舌の上に二つのビー玉。
『私は、”矢水”だ』
その時ビームがMr.の仮面に直撃する。
「っ？！！」
落ちる球を必死に掴むけど常闇君なのかどちらだかわからない。
「…解除」
結果、霧に包まれながら見えた顔は驚愕したあの人で。
『いや、』
「かっちゃん…！？」
「デク、来んな…矢水、すまねぇ」
それだけ言い残して燃えた木々を残して消えてった。
『イヤァァァァっっ？！！！！』
＿＿＿私の絶叫も届かずに。
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翠蒼(プロフ) - エリカさん» 面白いと言っていただけて光栄です！更新できる限りガンガンしていくのでよろしくお願いします(^ ^) (2017年6月26日 23時) (
レス) id: 192907da57 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - 遥燈さん» アァァ！！！コメントありがとうございます！本当に励みになります＾V＾ (2017年6月26日 23時) (レス) id: 192907da57 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ(プロフ) - やばいです。このお話面白すぎます。ほんと好きです。更新されるのを楽しみに待っています！！これからも頑張ってくださいっ！（≧∇≦） (2017年6月25日 20時) (レス) id: 720530e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - めっちゃこの話好きです。更新楽しみにしてます。頑張れ！！ (2017年6月25日 11時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠蒼 | 作成日時：2017年6月24日 6時
