Citrus#75 ページ32
マス目が消えていたから全然わからなかった。
障子君と背負われたデク君が慌てて飛び出してくる。
「誰か！光を！！」
「光？！」
瞬時に理解したのは二人が常闇君の黒影を光を出せる二人がいるこっちまで誘導したってことだ。
『爆破と炎！いけるよね？！』
「言われなくても、」
「やってやらぁ」
二人の素早い反射神経は事をいち早く収めた。さすがトップツー。
『よし、皆きたことだし。私はこの先にいる人達を回収しなきゃ』
「さっき俺になんつったか覚えてねぇのかおい」
『マンダレイさんに頼まれてるの』
「知るかよ」
口が悪いけどそれは一緒に来いって言ってるんですかね。
「矢水さん、僕たちは森の中で先が見える人がいないんだ」
「俺の黒影は出せない故」
『…まさか私にやれと』
轟君と障子君にヘルプの目を出すと「すまん」とそらされた。許すまじ。
『フゥ…』
さっきので集中が切れてマス目は視えないけどやるしかない。
一つ飴を口に放り込む。飴溶けてなくてよかった。
マス目の空間に入ると先の方に二つの影が。
『…この先に誰かいるけど…多分、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんかな』
「見えてるの？！」
『色々あって…とりあえずこの状態は長く持たないから』
この状態に入ると人の声が聞こえても会話すら避けたくなる。
それでもばくごー君の隣を歩いていたかった。
そうでもしないと気が済まなくって。
「つか、なんでお前が後ろ歩いてんだよ」
『全員の足取りを操作してるから』
「だから妙に足が軽ぃってわけか」
一刻も早くたどり着いてお茶子ちゃん達と会わないと。
いくらマス目の空間を取得したからといってまだできたばかりの付け焼き刃で気は抜けない。
焦っちゃいけない。でも急がないと。
「…おや」
『ーーっ？！！！！』
突然低音とも高音とも言えない音が耳元をかすった。
バッと後ろを振り向くとニヤリと笑う仮面をつけた男。
「二人は貰ったよ」
全身の毛が逆立って背中が凍りつく。真夏なのに体はひんやりと冷たい。
隣を確認すると確かにいた二人が跡形もなく消えていた。
…どういうことだ。
『皆！！お茶子ちゃん達と合流して！』
「矢水さん？！ってあれ、かっちゃんは！？？」
「常闇もいねぇぞ！」
「ふっふっふ…どこでしょうねぇ？」
『…倒す』
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翠蒼(プロフ) - エリカさん» 面白いと言っていただけて光栄です！更新できる限りガンガンしていくのでよろしくお願いします(^ ^) (2017年6月26日 23時) (
レス) id: 192907da57 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - 遥燈さん» アァァ！！！コメントありがとうございます！本当に励みになります＾V＾ (2017年6月26日 23時) (レス) id: 192907da57 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ(プロフ) - やばいです。このお話面白すぎます。ほんと好きです。更新されるのを楽しみに待っています！！これからも頑張ってくださいっ！（≧∇≦） (2017年6月25日 20時) (レス) id: 720530e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
遥燈(プロフ) - めっちゃこの話好きです。更新楽しみにしてます。頑張れ！！ (2017年6月25日 11時) (レス) id: af6572da72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠蒼 | 作成日時：2017年6月24日 6時
