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そんなこんなで季節は夏になっていた。
この湿った暑さはいまだに好きになれないけれど、宗介と付き合う前よりも嫌いじゃないのは思い出のおかげか。
「明日さ、合コンいかない？」
私も真琴たちみたいな繋がりのある人がこの学部にいないとはいえ、それなりに仲の良い子達ができて充実したキャンパスライフだと言い切れる。
毎度唐突に合コンをけしかけてくるこの人は中高と同じだったあの友人に似てなくもない。
「パス」
「また〜？」
「だから私彼氏いるって」
「彼氏って教育学部の橘君のこと？」
食べていたそばを吹き出しそうになった。前にこの人には宗介のことを説明してあるのに。
「いやいや、どうしてそうなるの」
「橘君って背が高いし優しいしマッチョだし、人気なのに全然彼女作らないの！よく電話してるところ見かけるから実は彼女いるんじゃないかって噂なんだよ。Aもよく電話してるし仲良いからそうなのかなって」
「私の電話の相手は遠距離恋愛中の彼氏であって真琴ではない、決して」
「も〜、Aって大学終わってすぐバイト行っちゃうし…あと写真も見たことない！」
最後のはぐさっときた。確かに宗介との写真とか宗介単体の写真を持っていない。いや実はあるんだけど、めちゃくちゃいい笑顔の写真持ってるんだけど！
「…見せたら、絶対好きになっちゃうから」
「お、え、え、今の、惚気？」
「違う！いいから早くしないと授業始まる！」
「あと20分もあるから！ねぇ今の惚気でしょ！？？クールビューティー・常盤がデレた！」
「誰がクールビューティーだ！！」
そばを勢いよくすする。
今日は紺の服を着てきて正解。汁が飛んでも目立たない。
＿＿宗介が東京に来ると電話があったのはその夜のことだった。
「手術…？」
『あぁ、そうすればまた泳げるらしい』
手術自体は成功率の高いものだ。でも万が一という可能性がある。その辺は看護学部に入って、授業を受けていく上でよく思い知った。
『俺はどうやら諦めが悪いらしい』
「それに関しては私はずっと前から知ってた」
『俺もお前のことはお前より知ってる』
「嬉しい」
『…早く会いてぇ』
「っ、私も。待ってるから」
じゃあ、と電話が切られると同時に大きく呼吸をした。
甘い言葉を受け入れるのには慣れたつもりだったのに。
宗介が今目の前にいなくてよかった。こんな照れてふやけた顔を見られたらなんと言われるか。
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置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - いえ、とても面白かったです！ (2018年12月22日 11時) (
レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - お久しぶりです！グダグダになるかもしれませんが最後までお付き合いください！ (2018年12月22日 2時) (レス) id: 8de9e0189a (このIDを非表示/違反報告)
置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - お久しぶりです。小説面白かったです！主人公ちゃんが今後、宗介とどう歩むのか気になります (2018年12月21日 16時) (レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - Miyuckyさん» こちらこそ初めまして！応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ更新に波はありますが、最後まで頑張ります！これからもよろしくお願いいたします！！ (2018年8月3日 7時) (レス) id: d7b61196d7 (このIDを非表示/違反報告)
Miyucky(プロフ) - 初めまして！いつも陰ながら応援させて頂いてます！本当毎日読むのが楽しみで、(あ、今日話数多い！)とか、(あ、今日は更新ない...)と、1人で画面に一喜一憂しています。(笑)楽しみにしてるので、これからも頑張ってください！！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 2a420235d5 (このIDを非表示/違反報告)
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