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東京に帰っても脳裏から離れないあの時間。海の冷たさが夏の暑さを中和してちょうど良い暖かさが私たちを包んでいた。
当分焼きついたままだろうけど、進路を進学することに定めた以上ぼやぼやしてられない。
送られてきた鮫柄の文化祭の写真には水鉄砲を抱えた写真や遙と宗介が打ち解けてる写真も送られてきた。
今後気を使う必要性はもうなくなったみたいだ。
「A〜、何携帯見ながらニヤニヤしてるの？入学式遅れるわよ！」
「あ、そうだった！行ってきます！」
服の量が増えたクローゼット。慣れないヒールとスーツ。
今日はついに大学の入学式。
色恋に走ってたってちゃんと学生としてやることはやった。その成果だ。
「あ、Aちゃん！」
「真琴、おはよう」
「おはよう」
なんか照れるね、と頰をかく身長平均大幅超えの184cmが可愛い。末期症状なのかお花さえ出てる気がする。
「今日からよろしくね」
「うん、よろしく」
「入学前から知り合いがいるのは心強いよ」
このだだっ広いキャンパスに慣れない東京、不安が垣間見えた。
真琴は教育学部、私は看護学部と学部は違うが同じ大学だしかぶる講義もある。お互い安心だ。
「意外だったなぁ、遙と同じ大学行くって思ってたから」
「ハルは推薦だし、ハルの大学には教育学部はないからね」
真琴は水泳を教える側、遙はオーストラリアに戻った凛と同じく選手側。それぞれ夢のために別々の道を選んだけれど結局水の中にたどり着くことには変わらない。
「Aは看護だけど、将来は水泳関係？」
「うんん、そういうわけじゃないんだけど、」
水泳にも関わりたい、でもカフェも継ぎたい。
いろんなところで使える栄養のことも学べる看護に行けばこんな欲張りな夢も叶えられるんじゃないかと入った。
「わがままだよね、どっちもなんて」
「そんなことないよ。俺はてっきり宗介の怪我があったからだと思った」
だって、と真琴が少し目を気まずそうにそらした。こういう色恋沙汰を言及するのが苦手らしい。
「…確かにそれもないとは言い切れないかな。まあ元をたどれば水泳だって宗介と凛だから」
他人に影響されて大学を決めたとか今更。あの二人がいたからこその今の私なんだから。
そういうとそっか、いいねと真琴が笑った。
「それより真琴は大学の間に彼女でも作った方がいいよ」
「えぇ？！」
そのうぶさは大学を出る前にどうにかした方がいい。いや本当に。
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置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - いえ、とても面白かったです！ (2018年12月22日 11時) (
レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - お久しぶりです！グダグダになるかもしれませんが最後までお付き合いください！ (2018年12月22日 2時) (レス) id: 8de9e0189a (このIDを非表示/違反報告)
置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - お久しぶりです。小説面白かったです！主人公ちゃんが今後、宗介とどう歩むのか気になります (2018年12月21日 16時) (レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - Miyuckyさん» こちらこそ初めまして！応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ更新に波はありますが、最後まで頑張ります！これからもよろしくお願いいたします！！ (2018年8月3日 7時) (レス) id: d7b61196d7 (このIDを非表示/違反報告)
Miyucky(プロフ) - 初めまして！いつも陰ながら応援させて頂いてます！本当毎日読むのが楽しみで、(あ、今日話数多い！)とか、(あ、今日は更新ない...)と、1人で画面に一喜一憂しています。(笑)楽しみにしてるので、これからも頑張ってください！！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 2a420235d5 (このIDを非表示/違反報告)
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