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「もう食べられないッスー！」
「モモくんあんなに食べるからだよ！」
この二人を見ていると本当に和む。そのまま純粋に育つんだよ。
鮫柄までのそんなにない距離を六人で歩く。
その間私はずっと宗介以外の人と話すように心掛けた。
だって怖いんだもん、この人。何でも言うって約束したのに。
結局、鮫柄に着くまで一言も交じわさず。それが返って心苦しくさせる。
「じゃあ私たちはここで」
「待て、お前ら二人で帰るつもりか？」
寮である四人と別れの言葉を言うと凛に引きとめられた。
「大丈夫、江ちゃんは責任持って送るから」
ハァと凛が盛大なため息をついて首を振る。え、なに、私悪いこと言った？
「…愛、モモ、お前らは先に戻ってろ」
「了解っす！江さん、Aさん、おやすみなさい！」
「今日はありがとうございました。おやすみなさい」
後輩二人は瞬時になにかを悟って私たちをおいて寮に帰っていく。
「送る」
「へ？」
「だーかーら、送るっつってんだよ！」
食べに行ったのが早かったから時間はまだ大丈夫なのになぜだ。
「いいよ、明日も練習で早いんでしょ？私なら大丈夫だよ、江ちゃんも送ってあげられるし」
「…宗介、お前苦労してんな」
「わかってくれるか凛」
腐れ縁二人組の以心伝心についていけず首をかしげる。
宗介は一体なにを話したんだ。
「江、行くぞ」
「あ、待ってよお兄ちゃん！」
私と宗介をおいてさっさと歩き出す凛とそれを追いかける江ちゃんは先に行ってしまった。
＿＿気まずい。非常に気まずい。
「…A」
「ヒャッ、」
背後に立っていた宗介の低い声が夜の静かな空気を揺らす。
なにも言わずに差し出された大きな手を握って二人で歩き出す。
「ご、めんなさい、」
その沈黙に先に耐えられなくなったのは私だった。
怒っている宗介を見ると体の底から悲しくなる。
「何が」
「っ、だって、宗介、怒ってる…は、七瀬遙の名前が出てから、あ、後、私が愛くんのこと見てたから…それで、」
「もういい」
落胆した、失望したため息と共に全てをぶった斬られた。
なぜだかわからないのが余計悲しくさせる。悔しい、私ほんとバカだ。
「…ごめん、」
胸が苦しい。息がつまる。気管が痛い。
＿＿ここが、水の中だったら。どんなによかっただろう。そしたら何も届かないと諦めがつくのに。
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置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - いえ、とても面白かったです！ (2018年12月22日 11時) (
レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - お久しぶりです！グダグダになるかもしれませんが最後までお付き合いください！ (2018年12月22日 2時) (レス) id: 8de9e0189a (このIDを非表示/違反報告)
置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - お久しぶりです。小説面白かったです！主人公ちゃんが今後、宗介とどう歩むのか気になります (2018年12月21日 16時) (レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - Miyuckyさん» こちらこそ初めまして！応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ更新に波はありますが、最後まで頑張ります！これからもよろしくお願いいたします！！ (2018年8月3日 7時) (レス) id: d7b61196d7 (このIDを非表示/違反報告)
Miyucky(プロフ) - 初めまして！いつも陰ながら応援させて頂いてます！本当毎日読むのが楽しみで、(あ、今日話数多い！)とか、(あ、今日は更新ない...)と、1人で画面に一喜一憂しています。(笑)楽しみにしてるので、これからも頑張ってください！！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 2a420235d5 (このIDを非表示/違反報告)
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