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「とりあえず目視でフライングぎみなのは渚くんと遙。真琴は溜めすぎ。怜くんはまだ粗いけどいい線いってるよ」
地方大会までもう時間はない。
付け焼き刃で効果的なのは飛び込みのタイミングだ。
あとはフォームだけど、こればっかりは癖だから今言って逆に変になる場合もある。
それに会って二日目で癖までわかるわけ。
「じゃあ特訓だー！」
「そうですね」
「A、ありがとう。やってみるよ」
「うん、あんまり力になれないけど…頑張って」
三人が江ちゃんのところへタイムとビデオの確認をしに行く。
遙もハッとしたように三人の後を追いかけようとする。
「あ、遙」
「なんだ」
「わかってるよね」
さっきの遙のフォームは水を押す力が弱かったしキックもしなやかじゃなかった。
フォームの癖を短時間で見抜けるほどの超能力なんて持ち合わせてないけど、遙のは覚えやすいし印象的すぎた。
「リレー、本当に泳ぎたいなら、」
「わかってる」
私の言おうとしたことを遮って遙は行ってしまった。
＿＿がむしゃらなのも、らしくないって気付いてるはずなのに。
それに何、わかってるって。わかってないでしょ。
「水泳選手ってみんなそうなのかなぁ」
「え？」
プールで四人と別れて江ちゃんと二人で電車に乗ってる間、ふと言葉がもれた。
何でもない、とごまかすけど頭の中は怒りでいっぱいだ。
宗介も遙も頼るの下手すぎ！私、似てるとか言われるけどあんなんじゃないし！
「あれ、江ちゃんここだよね？」
宗介の家と松岡家は近所だから最寄りも一緒。
なのに江ちゃんも私同様その駅をスルーしていく。
「今日はお兄ちゃんに呼ばれてて鮫柄に行くの！Aちゃんこそ、宗介くんの家に泊まってるんじゃないの？」
「そうなんだけど…私も江ちゃんのお兄さんに呼び出されてるので」
敬語になったのは昔馴染みの知り合いとはいえど、自分より遥かに可愛い女の子の口から宗介の名前が飛び出したことに硬直している。
不快とかじゃなくて、胸の奥の方がざわつくというか。
ほら、鮫柄と岩鳶って凛と江ちゃん繋がりで連絡取ってるだろうし割と近いし。
＿＿つまりただの嫉妬。わぁ、かっこ悪い。
そんな不細工な気持ちを拭うように江ちゃんも呼び出されてる理由を考える。
まぁ考えなくても一緒だろうけどさ。
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置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - いえ、とても面白かったです！ (2018年12月22日 11時) (
レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - お久しぶりです！グダグダになるかもしれませんが最後までお付き合いください！ (2018年12月22日 2時) (レス) id: 8de9e0189a (このIDを非表示/違反報告)
置物娘OLDCODEXにハマりかけ(プロフ) - お久しぶりです。小説面白かったです！主人公ちゃんが今後、宗介とどう歩むのか気になります (2018年12月21日 16時) (レス) id: 07cbb82d44 (このIDを非表示/違反報告)
翠蒼(プロフ) - Miyuckyさん» こちらこそ初めまして！応援ありがとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ更新に波はありますが、最後まで頑張ります！これからもよろしくお願いいたします！！ (2018年8月3日 7時) (レス) id: d7b61196d7 (このIDを非表示/違反報告)
Miyucky(プロフ) - 初めまして！いつも陰ながら応援させて頂いてます！本当毎日読むのが楽しみで、(あ、今日話数多い！)とか、(あ、今日は更新ない...)と、1人で画面に一喜一憂しています。(笑)楽しみにしてるので、これからも頑張ってください！！ (2018年8月3日 0時) (レス) id: 2a420235d5 (このIDを非表示/違反報告)
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