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花丸日和22 〃 ページ27

俺は納得がいかなかった、優しさがそんなにも大切な事だとは思えなかった

こうして、次の当主は兄になった





兄が当主になって、2年程経ったある日 とある人が当家にきたのだ

のちに俺が忠誠を誓う御方 伊達政宗様の正室である愛姫様のお爺様であった

心の優しい者にしか扱えない刀の噂を聞いたらしく、実物を見るが為に参ったようだ



元邦「これは、田村様ではありませんか。今日はどうしたのでしょうか」

田村「この家に受け継がれておる刀を見せてもらおうとな」

元邦「この刀でしょうか、私では十分に扱えてはおりませんが手入れだけは欠かさず行っております。なので錆びてはおりません」

田村「それは良い事だ、手入れを怠らずしていれば良い事が起こります」

元邦「良い事、ですか・・・私はそのような事が起こってほしくてしているのではないのですが。田村様のお言葉です、お守りします」

田村「それでいいのです、ちと持たせてはくれないか」

元邦「え」

田村「心配しないでくだされ、ここには刃が鋭い物はありません。命まではいきませんから」

元邦「分かりました」

兄は刀を田村様に渡した、俺は何か起こるのではないかと影から見ていた。だが、そんな事は起こらず振っていた



田村「ふむ、これは確かにいい刀だ。どうだろ、この刀をワシにくれないか」

元邦「え、それは当家に受け継がれている刀であるので・・・」

田村「暫しワシは、この屋敷のおる。帰城までに答えをくれないか」

元邦「分かりました、家の者とも話し伝えます」

田村「うむ、A一海。お主の思いを元邦に伝えるのだ・・・」


俺は、田村様が何故、刀に話しかけていたのか分からなかった。不思議で仕方なかった・・・

どうしようもなく、夜。兄の部屋に隠れて様子を見ようと思った。そこで、俺は初めて君を見たのだ

花丸日和23 〃→←花丸日和21 過去編



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抹茶ミルキー(プロフ) - アルカナさん» はい、この話では読んでいる人がスラスラと読めるように漢字を使っています。今剣は平仮名のイメージが強いですが、誰もが読めるようにした結果がこれです (2017年6月26日 21時) (レス) id: c78f2a00d6 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ミルキー(プロフ) - ビックリリンカさん» すいません、ありがとうございます! (2017年6月26日 21時) (レス) id: c78f2a00d6 (このIDを非表示/違反報告)
アルカナ(プロフ) - 今剣が漢字を使っているだと…!? (2017年6月26日 20時) (レス) id: b70db4bb8a (このIDを非表示/違反報告)
ビックリリンカ - 五虎退の字が違いますよ。 (2017年5月27日 18時) (レス) id: 6bc59abe50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶ミルキー | 作成日時:2017年1月18日 9時

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