蒼の流星 (ページ3)

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前回からの続きです。どうぞ。

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しばらくその場でグッタリしていると近くの路地裏から声が聞こえた。俺はなんとなく気になってしまったのでちょっとその路地裏を覗いて見ることにした。

そこには血まみれになって倒れている男と腰を抜かして座り込んでる葉隠、そして葉隠に近づく怪しい男がいた。俺に気づいた男はニヤリと笑った。

「あ～見ちゃったか～じゃ～殺さねぇとなぁ～。しかたねぇよなぁ。見られちゃったなら殺さないきゃ。」

次の瞬間男はいきなり俺の前に現れ得物を振る。

「っ！？」

なんとかかわす。間違いない、こいつは敵だ！そう認識した俺は個性を使う。

「俺…ここで死ぬ訳にはいかないんだよ。」

「俺…ここで死ぬ訳にはいかないんだよ。」

そうAくんが呟いた時にはもう彼はすごい速さで敵に近づいき思いっきり敵のお腹を殴った。敵はそのまま吹き飛び壁にぶつかった。

「おい葉隠、ヒーロー呼んでくれ。」

「へっ？あっ！うん！」

「呼ばせるかよ」

壁に叩きつけられて気絶したと思っていた敵は私の目の前に現れて私に向かってナイフを振ってくる。

「さっせかよ！」

しかしAくんがまたすごい速さで敵に近づき敵を殴ろうとする。だが、

ザクッ

「！？」

敵がAくんが来る事を先読みして、Aくんが来る方向にナイフを向けたのだ。結果彼の胸にナイフが刺さった。

「Aくん！」

「Aくん！」

葉隠の声が路地裏に響く。同時に意識が遠のく。あっこれ無理死んだ。やっと静かになってきたと思ったのに。

俺は昔いじめられていた。人より個性の発現が遅かったからだ。そんな時に両親も事故で亡くして、さらにいじめはヒートアップしていった。

そんな時だった。今の俺の保護者に会ったのは。個性が発現しない俺に優しくしてくれて、そして俺の保護者になってくれた。それからは生まれて良かったかもしれないと思えるようになってきた。

流星っていう個性が発現して、いじめてきた奴らを見返しててそして俺は平穏な日々を過ごしていた。

平穏だったのにここで死ぬのか。そう思ったその時だった。

「HAHAHAHA！！」

空から笑い声が聞こえた。その笑い声の主は俺らの前に着地すると、俺らに声をかけた。

「もう大丈夫。私が来た。」

その言葉を聞いた俺は安心し、気を失った。