蒼の流星 (ページ2)

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「はぁっはぁっはぁっ」

俺は必死に逃げていた。無様に情けなく逃げていた。もう少しで計画は成功したのに、すべてあの男のせいだ。

「よう」

急いで走っていると突然声が聞こえた。そして俺の意識は途絶えた。

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「ちょっとAくん！起きて！もう授業終わったよ！」

いつの間にか寝てしまったのだろうか。俺がクラスメイトに起こされた時には教室には夕日が差し込んでいた。

「ほら！帰るよ！」

こいつの名前、確か…葉隠だったけ。ヒーローを目指している透明女子。そのためにヒーローの養成学校に行くらしい。

「葉隠。雄英受けるんだろ。勉強しなくていいのか？」

「その勉強の時間を潰してるのはどこの誰でしょう？」

だったら俺に関わらなかったらいいじゃないか。特に話した事ないし。そう心の中で思ったが言わない事にした。

「私より君の方だよ。君だって雄英受験するのに勉強しなくて大丈夫なの？」

「俺雄英受験するつもりないぞ？」

「えっAくんが雄英受験するの有名だよ？」

「え？」

なにそれそんなの聞いてない。俺は地元の高校を受けるつもりだ。雄英なんかに行くわけが…

「ちょっと先生に聞いてくる。」

そう言って俺は職員室に向かった。

あれから数分。職員室に向かったAくんを、私は校門前で待っていた。

「遅いなぁ。何してるんだろ。」

そう呟きながら彼を待っていると近くの路地裏から声が聞こえた。なんだろう思いのぞいてみると………

「はぁ～いくら個性が派手だからってヒーローになりたい訳じゃないのに…」

どうやら俺の保護者は俺に雄英に行って欲しいらしくそれを担任に相談したらしいのだ。そしたらなんやかんやあって俺が雄英に行く事になったらしい。ふざけんな。

しばらくその場でグッタリしてると近くの路地裏から声が聞こえた。俺はなんとなく気になってしまったのでちょっとその路地裏を覗いてみる事にした。