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10 名 ページ11
夏目視点
辺りが緊張感に包まれる。
相手は人ではない者。
下手を打ったら、大変なことになる。
するとそこに、
「ただいま〜」
と、ニャンコ先生が上機嫌で帰って来た。
酒の臭いがプンプンする。
そして、部屋に入ってくるなり座布団を引っ張り
出してどかっと座った。
いつの間にか立ち上がっていた男性は、小さな声で
聞いて来た。
「あの白まんじゅうは君のペットかい？」
俺はゆっくりと頷く。
すると男性は、物珍しいものを見たような眼差しで
ニャンコ先生を見る。
男性から好奇の眼差しで見つめられるのに嫌気が
差したようだ。
先生は体を丸め、片目を開けながら聞いた。
「お前、なぜここに来た。
友人帳を狙いに来た訳ではあるまいな？」
「まさか。
私は友人帳にのっている名前を返しにもらいに来た
だけだ。
友人帳を奪うなんて事はしない。絶対に。」
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作者名：トロみん | 作成日時：2017年4月22日 0時
