４２ ページ43
さて、俺はうらた君の漢字のテストを作らないと。まさか小学校の時使ってた漢字ドリルが役に立つ日がくるとはな。あの時置いといてよかったぁ。
坂「・・・風が気持ちいいな。」
窓を開けてカーテンも開けてるから、そよ風がいい感じで入ってきて気持ちいい。この感じ高校以来やな。
坂「さぁて！やるか！！」
＊坂田集中中・・・
あっ、あれから何分過ぎた？
・・・一時間か。そろそろうらた君呼び戻さな。
ここから見えるかな？
坂「うらた君〜………ん？」
ｷｭｳｷｭｳ!.ﾁｭﾝ!
野良の動物達か。なんでこんなに集まってんねん。
・・・あ。
う「すぅ………すぅ……」
坂「ここで寝とったんか。」
窓のすぐ側にベンチがあり、そこで動物達に囲まれて眠ってるうらた君がいた。可哀想やけど起こさないとな。
坂「うらた君。起きて？」
う「んん〜……？」
ｷｭｳｷｭｳ!
う「狐さん、しゃべれたの？」
っw勘違いしてるんかw・・・！良いこと考えた！！そこの狐君頼むで！えっとーちょっと声変えて…
坂狐「起きた？うらた君。」
う「うん！起きたよ狐さん！」
坂狐「そりゃ良かった！そろそろ帰って来なさいって、坂田さんが呼んでたよ？」
う「本当？ありがとう！僕もう戻るね！バイバイ！」
そう言うと立ち上がって来た方向に走って行った。
あぁ！可愛い…///
坂「狐君、ありがとうな！」
ｷｭｳ?
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀﾊﾞﾀ!
ｶﾞﾁｬ
う「坂田さん！」ｷﾞｭｯ
坂「おっふ//お、お帰り！」
う「聞いてください！なんと狐さんが言葉を話したんです！！」
坂「でもうらた君動物と会話できるんやろ？」
う「違うんです！ちゃんと耳で聞こえたんです！いつも脳内に話しかけてくるから、聞こえた時びっくりしました！」
坂「そうなんか〜それはよかったなぁ〜」
う「はい！！」
もう可愛いの一言しか出てこん！！可愛いを極めとるやろ！！
坂「そんな幸せな時間を過ごした後で悪いけど、今から勉強やで？」
う「いいですよ！僕勉強も好きです！」
いいなぁ、勉強が好きで。俺大っ嫌いやったわ。数学なんてもう分からん。
なんで点Aは歩いたん？動くなよ！！家に引き込もっとけや！！って思ってたからなぁ……
絶対全人類思ってたはずやって。うん。
坂「じゃあ算数からしよか。」
う「分かりました！」
こんな無邪気な子がそんなこと思うわけ無いよな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：八雲橙 x他1人 | 作成日時：2019年10月8日 10時
