帰ったら人狼が玄関に居たんだが？ (ページ19)

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部屋に戻りどこに子犬のゲージを置くか考えてると後ろでバタンッと音がした。びっくりして振り向くとうらた君が倒れてた。

坂「っ！？うらた君っ！！」

う「うぅ……大丈夫、疲れた、だけです。」

坂「疲れた？親父がうるさかったから？」

う「違いますよw長時間耳と尻尾を隠すのって疲れるんですよ。まぁ、体力が関係してるんですけどね。」

坂「そうなんか……んしょっと。」

う「坂田さん？」

うらた君を持ち上げ、ソファーに寝かせた。

坂「ここで横になっとき？俺はちょっと空き部屋掃除してくるわ。」

う「…分かりました。」

そう言うとうらた君は目を閉じた。
さて、確か俺の隣の部屋が空いてたよな……あそこをうらた君の部屋にするか。俺の部屋も近いし。

その空き部屋に入ると、ホコリだらけだった。

坂「ヤバっ！換気せな！」

カーテンをくくり、窓を開ける。
部屋には何にもない。机と椅子は置いてあるけど他には何もなかった。・・・兄貴今居るかな？車出してもらいたいねんけど…

prrrrr…

坂兄『何だ？』

坂「あ！兄貴？今車出せる？」

坂兄『は？まぁいけるけど。』

坂「なら良かった。ちょっと手伝って欲しい事があるんよ！」

坂兄『？とりあえずお前の家に行けばいい？』

坂「うん！お願い！」

坂兄『ちょっと待っとけ。』

よし。あ、うらた君を俺の部屋に移そ。あそこやったら風邪引くやろうし。

下の階へ下りてうらた君のとこへ戻るとうらた君は寝ていた。

坂「起こさんようにせんとな。」

そう思い、優しく持ち上げて俺の部屋に入る。そしてベッドに寝かせてあげた。

坂「ゆっくり寝ときな。」

静かに扉を閉めて、家を出る準備をする。一応起きるかもしれへんから置き手紙も書いておこう。

[ちょっと出かけてくるから家で待っといてな。坂田]

書き終えたタイミングでインターホンが鳴り、俺は家を出た。