１.出会い ページ2
*坂田さん目線*
坂「えっと…？・・・誰、この子？」
近くのコンビニに買い物行って帰って来たら、フードを深く被ったボロボロの子供が玄関で倒れていた。え、マジで誰？
坂「とりあえず、ここに居ったら風邪引くと思うし移動させるか。」
そう思い、荷物をすぐそばに置いて子供を抱き上げた時。
ﾊﾟｻｯ
坂「あ、フード取れた・・・え。」
フードが頭から取れて信じがたい物があった。普通の人ならあり得ない物がその子供にはあった。
坂「・・・耳？」
明らかに耳。しかも猫や犬よりも少し大きめの耳だ。これは……狼、か？……とりあえずフードをもう一度被せとこ。
?「ん…」
坂「あ、起きた？」
?「ぅん………え…誰、ですか…？」
いやこっちが聞きたい。
坂「えっと…とりあえず部屋行くわ。」
?「あ……はい。」
動揺している子供をソファーに座らせて、落ち着かせるためにココアを渡した。子供やから甘いの好きやろ。
?「ふぅ、ふぅ……熱ｯ………美味しい…」
坂「落ち着いた？」
?「あ……はい。」
坂「ならいいんよ。そやなぁ……じゃあ、名前聞いていい？」
う「ぁ…うらた、です。」
坂「うらた君やね。俺は坂田。うらた君、何で俺の家に居ったか分かる？」
う「・・・ごめんなさい。」
坂「そうか。」
誰かが不法侵入してうらた君だけ置いて出てったんか？でも何で？ていうか勝手に人の家入んなよ。
う「あの、僕のこと追い出さないんですか？」
坂「え？」
う「だって、こんなボロボロの子供ですよ？気味悪がって追い出すのが普通なんじゃ。」
坂「何言ってるん、逆やろ。ボロボロの子供が居ったら助けたろって思うやろ。」
う「え？」
坂「ていうか忘れとった。うらた君お風呂入ってき？服は俺が用意したるわ。」
う「え、え？」
坂「ここの部屋でて右の扉開けたらお風呂やからなー」
う「え、あ、はい…？」
なんか強制的にお風呂に入れたけど、まぁいいやろ。
あの耳の事も気になるしなぁ…一応フードがある服にしてあげたらいいやろか。ていうか、身長差あったから上だけでいいんとちゃうか？あかんかな？・・・まぁいっか。
俺は着替えを持って行き、うらた君があがるまでソファーでゲームして待ってることにした。
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作者名：八雲橙 x他1人 | 作成日時：2019年10月8日 10時
