掌を合わせて【男主】 (ページ39)

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出「Aは僕のお兄ちゃんなんだから誰がなんと言おうと絶対にヴィラン側の人じゃないって分かってるからね！」

今朝、寝ぼけ眼で支度をしている時に出久に言われた言葉
なんて優しい弟を持ったんだろうとその時は思っていたけど、今考えるとやっぱり、出久も気にしてるのかな
全然言ってこないけど、兄弟ってだけで変な目で見られるよな

「「リカバリーガール、」

リ「おやおや、ヒーロー科がサボりはだめだよ」

リカバリーガールはあの事件を知っている人
英語の授業で俺はもう理解してるというと、ソファに座っとけって
視線を感じないってこんなに楽だっけ

「「リカバリーガール、俺がもしここで暴れ始めたらどうするの」

USJの件から、どこにいてもそう考えるようになった
俺がどこかにいるヴィランの囁きに反応したらどうするんだろうって

リ「…校長は、大事なこと言うの忘れてるね」

リ「精神次第で洗脳にはかからなくなる。お前はもう、小さい頃に調べ尽くされとるから洗脳の件はこれ以上調べようがない。そうやって可能性を一個ずつ潰してくしかないんだよ」

リカバリーガールの言葉に納得する
このまま俺が沈んでたら出久にも勝己にも迷惑はかけっぱなしじゃないか
俺自身のことなんだから、今まで通り俺がどうにかすればいいだけだよね

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