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USJ襲撃事件の翌々日
俺を内通者だと疑う人の視線が痛かった
教室の外には、襲撃の噂を聞いた人たちで溢れてて
その中からも俺を指さしてコソコソと言ってる人は多かった
そりゃあ信じるったって、入学して1ヶ月も経ってないんだから、判断材料が少なすぎる
そんなの信じない方が身のためだし、理解できる
ただ理解はできるけど、心臓がえぐられるように痛くなって息が苦しくなる
出「A？」
出久の声掛けではっとした時にはもう勝己へのヘイトに変わっていた
毎日、やっと今日が終わったと思いながら帰宅する
そして朝になると、なぜか勝己が迎えにくるようになった
誰かに見張れって言われてんのか
勝己もわざわざ嫌だろうな
駅と反対の方向だし
「「俺が危険な人間だから迎えにくるの？」
爆「は？迷惑なんか？」
昔から俺といるときの勝己は静かだったけど
この期に及んで怒鳴られないっていうのも
釈然としない
「「逆だよ。また勝己に迷惑かけてるんじゃないかって」
爆「………お前が目の前で泣き喚いてんの忘れられねんだよ」
いつものよりもずっと小さい声で、最初の方聞き取れなかったけど
勝己もあの事件のことは忘れられないらしい
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作者名：耳鳴 | 作成日時：2024年3月14日 17時
