掌を合わせて【男主】 (ページ35)

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体がだいぶマシになって目を開けたら
勝己がドアの近くに座っていた

「「勝己、ごめんね。ここに入学してから迷惑かけっぱなしだ」

爆「お前、内通者じゃねえよな」

「「分からない」

勝己が勢いよく顔を上げて、目があった瞬間、目頭が熱くなった

出久にあの事件のことを話したいがために頑張ってたはずなのに
俺はヴィラン側の人間だったのかもしれなくて
雄英のみんなを危険にさらした犯人なのかもしれない
自分の個性の問題だったら俺はまだ自分の力を知らなすぎる

爆「クソが」

「「あの瞬間、個性無効化を使った。でも俺が勝己たちを襲ったんだったら、あれはあのお兄さんの個性じゃないんだ

俺、このままここにいたらみんなが危ないよね」

爆「知るか。さっきのネズミが言ってたじゃねえか、雄英でお前を守る必要があるって。お前も自分の力を制御できるようになる必要があんじゃねえのかよ」

爆風でできた腕の火傷痕を見つめてくる勝己

爆「お前のせいじゃねえ」

こんな火傷こそ勝己のせいじゃないよ

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