掌を合わせて【男主】 (ページ21)

今日:27 hit、昨日:39 hit、合計:382 hit

21. ページ21

ｰ

俺はなんとなくいるような人間だから教室ではすごい浮いてて
出久が帰り道に話しかけられたりしてるのを見守るくらいしかできない

爆「何言われたんだテメェ」

「「なんだ、勝己か。一緒に帰る？」

爆「ウッセ、なんか嫌なこと言われんかったんか」

「「うん。割と前向きな内容だった」

こう言う話、他人にしちゃダメと言われてるせいで、関係者の勝己にさえも言っていいのか分からなくなる

「「…俺がこの力を自分のものだと証明したら、出久にあのこと話してもいいって」

爆「他の心配を減らせるからってことか…上手く扱われてんな」

皆まで離さずとも、一部始終を悟って鼻で笑う勝己に俺も笑ってしまった

「「まあ、あの日から俺は実験道具だからね」

一気に悲しそうにする勝己が面白くてまた笑う

麗「デクくんのお兄ちゃん？だよね！麗日お茶子です！よろしくね〜」

「「デク？…Aです。これからよろしくね」

デクと言われているにも関わらずﾃﾞﾚﾃﾞﾚしている出久を見てまた笑ってしまった

「「あ、勝己！挨拶済ませてるの？一緒に帰るって」

先に帰ろうとする勝己を引き止める

出「かっちゃん！」

「「ごめんね！また明日ね！」

ｰ