掌を合わせて【男主】 (ページ16)

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雄英高校の試験日

俺も試験を受けなければならなかった
勉強は別に嫌いじゃないから筆記は特に問題ないけど
実技が苦で仕方なかった
何度も練習させられたこの個性を使わなければならなかったから

でもまあ、俺の個性なんてズルも同然だし間違いなく点は取れてる

問題は出久だ
チームは分かれてたけど、再開したらボロボロだった
ここ最近、急に個性が発動して、体が追いつかないから鍛えてるって聞いてたけど、それでも耐えられていない状況だった

出「Aおまたせ」

歩くのがギリギリという感じの出久が保健室から出てきた

「「大丈夫？最寄りからで良かったらタクシー呼ぼうか？」

出「直してもらったから平気だよ。合格できそう？」

「「うん。割とうまくいったと思ってる。出久は？」

出「僕は、無理かもしれない。ヴィランポイント一点も取れなかったから…」

でもAは合格できてるよね！頭もいいし、実技の成績も問題なさそう
って続けて言う出久は悔しそうにしてる

「「俺は出久は合格できると思ってる」

出「だといいけどね」

とにかく出久と一緒に通えたらいいな

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