掌を合わせて【男主】 (ページ14)

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授業終わりみんなが帰宅をする中、俺は様子を見に行った

勝己は取り巻きを連れて帰ってる

俺のとこの教室の窓から身を乗り出して探したら池に散らかった文房具を拾ってる出久を見つけた

「「出久」

出「あ、A…先帰っててね！」

「「いや、手伝うよ。どうせ勝己でしょ」

出「…クラスの子たちに雄英行くこと笑われちゃった」

「「なんで？」

出「無個性なのに」

こんなにもヒーローに憧れて
こんなにもヒーローになるべき優しさを持ってる弟を
笑う奴がクラスに大勢いるのか

「「出久はずっと俺のヒーローなんでしょ？」

うなずくけど納得はしてないみたい
なんで俺の大事な弟をこんな気持ちにさせるんだよ

「「俺は出久がいるから雄英にいくのが楽しみなんだよ。こんなに不純な動機で行くやつがいるんだから出久にはもっと自信を持ってもらいたいな。だってかっこよくない？ヒーローになって笑顔にしたいって」

出久が一緒に雄英に通わないなんて考えたこともないからわからないけど、もしそんな事が起きたら俺はもっと生きる気力を失うんだろうな

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