掌を合わせて【男主】 (ページ12)

今日:28 hit、昨日:39 hit、合計:383 hit

12. ページ12

ｰ

爆「んだよ」

「「勝己、お風呂入ってた？ごめん」

爆「ババアがお前だからでろってうっせえから」

風呂入ってたらババアが急にドア開けてきて
Aがいつも以上にテンション低いから早く対応しろと

たしかにいつもの冷酷さは薄れてて、しんどそうなA

この前俺が口滑らしたのが原因か

「「この前、怒ってほんとにごめん」

黙ってたら下手にでやがって。いつものこいつだったらこんなこと言わねえくせに

爆「おめえは、大丈夫なんか」

「「うん。…今日母さんが出久に隠し事するのもう嫌だって」

最後まで言葉にしないあたり、だいぶこたえてんな

爆「…何で俺のこと嫌いなくせにいっつもくんだよ」

今まで出会った中で唯一、理解しようとした奴
そんなのに限って何も分かんねえ不気味な奴

「「俺は勝己にしか甘えることが許されてないから」

壁を隔てつつ、俺を求めるような事を意気揚々と言い放つ

「「じゃあ帰るね、ありがとう。髪ちゃんと乾かすんだよ」

俺の濡れた髪を触って帰ってくA。なんなんだよ

ｰ