掌を合わせて2【男主】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:132 hit

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想像をはるかに超える対戦だった
出久が言っていた轟くんの左の力、俺はコピーの時に威力を試したから知っていたけど、
轟くんが出した炎は龍のように渦巻いて綺麗だった

出久はボロボロになってしまって
場外負けしてしまった

爆「いかねぇんか？救護室」

「「行く…けど早く行き過ぎても迷惑だろうし、後で行く。勝己、次も頑張ってね」

次は勝己と切島くんが戦う

俺は身内がこんなに戦ってるところを見るのに疲れてしまって、グラウンド側ではない方に回って、外で休憩することにした

こんなの初めてだな

中学生まででは、強い個性の人は羨ましがられ自慢した。あんなに小さくて凶暴な力がここにきて大きなモノに化けた姿を見るのは不思議なくらいに怖かった

見せびらかしているわけではない、
自分のために他人を蹴落とす力

今もグランドから地響きが伝わる
勝己と轟くんが頑張ってるんだ

一歩外に出てきただけなのに
全く違う純粋な空気に包まれて
俺はヒーローにはなれないなぁなんて言葉が頭によぎって我に帰る
俺は最初からヒーローになるために雄英に来たわけじゃないんだった
ついついクラスメイトの頑張りに引っ張られて俺も目指して良いものなんだって勘違いしてしまってる

上「いたいた！おいA、大丈夫か？」

「「あ、うん。どうしたの？」

上「爆豪がよ〜、暴れてゆうこと聞かねんだ」

いつもこういう時に呼ばれる
大体落ち着いてくれることなんてないから
行っても無駄
そんなのわかってるけど、重い腰を上げてしまう

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