掌を合わせて2【男主】 (ページ2)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:137 hit

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出久に控え室に行くと言ったけど
なんて声をかければいいかわからないから
少し離れた階段に座ってる
始まる直前、ここを通り過ぎる時に一言でも声かけようか

「「出久…？大丈夫？」

出「あ、大丈夫大丈夫！」

「「頑張ってね。俺それしか言えないけど、本当に出久が頼もしくて」

出「轟くん、左側の力使わないってわざわざ僕に言ってきたんだ。轟くんには轟くんの思いがあって、それをどうこうできるわけないのは分かってる。でも見ていてすごく痛々しいんだ」

こんな試合の前に轟くんのことを悩むなんて、出久らしい

「「それは、出久と試合で、何か心動かせるものが得られるといいね」

あまり深く知らないし、聞かない
だからあまり寄り添ったことは言えないけど、出久はすごい笑顔を向けてくれた

「「帰りにアイスご馳走するね」

そう言って控え室を出る
あの出久がこの対戦を軽傷で終われるとは思えないけど
頑張ってほしい

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