Snow×Snow

俺の気持ち2 ページ42

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「翔太はどうなの？」

「……さあ、俺はしばらく恋愛とかいいよ」

「ねぇ答えになってないんだけど」



……Aをどう思っていようが、当分恋愛はいいって思ってるのは本当だっつーの。

なんて、ふっかが聞きたい事ももちろん分かってるけど、正直そこもちゃんと答えられるほど自分の気持ちよく分かってなくて。


あまりにも真っ直ぐな目で俺を見てくるふっかから目を逸らせば、ちょうどAが戻って来た。



『ただいま。…あ、翔太飲み物なんか頼む？』



戻って来て早々に俺の空のジョッキに気付くAに、コイツのこういうとこ好きだったなあ、なんて。…………あーもう、ふっかのせいで余計な事考えて最悪。



「あー…じゃあ烏龍茶」

『はぁい、』



烏龍茶と一緒に梅酒ロックって注文したAに、無意識で「飲み過ぎんなよ」って言った俺をふっかが何とも言えない目で見てたの、気付かないふりしたけど本当はちゃんと気付いてた。

……分かってるよ、こういうとこだって言いたいんだろ？



『まだそんな飲んでないよ』

「…お前は酔うとめんどくさいんだよ、」

『はいはい気をつけまーす』



…………でもさ、やっぱりさっきのが答えなんだよ、ふっか。


数年前、あんなに大好きだったAと別れた日、俺思ったんだよ。
大好きだったはずなのに、近くにいすぎたらすれ違って大事に出来なくなっちゃって。
多分俺、相当恋愛向いてないんだろうなって。
だから相手が誰であれ、しばらくそういうのいいや、ってさ。



…………ただ、そうだな。

今もAの隣は居心地がいいって事だけは、事実だって認めるよ……。



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