守りたい ページ5
(daisuke side)
控室の外で由菜に会って、2人でそのまま撮影場所へと移動中。
隣を歩く由菜を今日も可愛いなあなんて思っていたら、遠くから聞き覚えのある声が聞こえて来て。
″『…………でもないでしょ』
「まぁ、そうかもしれねーけど」
『だいたい私がいつ大ちゃんの事、』“
廊下の角を曲がる直前、声の主である翔太とAがその角から飛び出して来た。
「へっ、俺がどーかした？」
急に出て来た自分の名前に何の話だろ？って思ったけど、Aには『いや、別に…』なんて目を逸らされて。
それも気になったけど、でも……
それよりも今俺が気になるのは、隣にいる由菜の方。
「俺らも頑張ってくるね〜！」
2人にそう言って笑った俺の隣で、由菜が2人からそっと目を逸らしたのを俺は見逃さなかった。
……分かってるよ。由菜がずっと、翔太を好きだって事。
「……ね、そういえば、由菜その衣装めちゃめちゃ可愛いね！すげぇ似合ってる」
『そう？ありがとう。さっくんも似合ってるよ』
「んふふ、ありがと。見て見て、今日はそうめんみたいなの付いてるの」
『あはは、そうめんって言わないでよ(笑)』
2人に背を向けた後、消えかけた由菜の笑顔を取り戻した俺はホッと胸を撫で下ろした。
由菜の気持ちも翔太の気持ちも、俺には変える事は出来ないから……
せめて、俺と一緒にいる時はこうやって、少しでも笑顔にしてあげたいって思うんだよね。
それが由菜のためなのか、はたまた俺のエゴなのか、それは自分でも分からないけれど。
「じゃあ、2人で見つめ合って、由菜ちゃん笑顔多めでいってみようか！」
撮影が始まって、カメラマンさんの指示で向き合った俺ら。
「にゃはっ、これ恥ずかしいね」
『ふふ。やめてよ、そんな事言われたら意識しちゃうじゃん』
俺の言葉に照れたように笑った由菜は、やっぱりとびっきり綺麗で可愛くて。
そりゃあ、出来る事ならこうして俺の事をずっと見ていて欲しいけど……
でも、これからもこの笑顔を守れるなら、別に俺の気持ちなんて伝えなくたって今のままでいいかな、なんて
「照れてる由菜も可愛いよ？」
『もう、それくらいにして笑』
俺に向けられた天使のような笑顔を見つめながら、心の底からそう思った。
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すかる(プロフ) - ひろかずみつすけさん» →思います。曖昧なお返事ですみません。コメントとても嬉しかったです！ (2022年11月15日 20時) (
レス) id: a4205199bd (このIDを非表示/違反報告)
すかる(プロフ) - ひろかずみつすけさん» 読んでくださり、またコメントまでありがとうございます。仕事が忙しくなり執筆を一度中断して以来同じように書ける自信がなくずっと更新しないままになっており大変申し訳ないです。続きは書かないと決めた訳では無いので、また更新されていたら読んでいただけたらと (2022年11月15日 20時) (レス) id: a4205199bd (このIDを非表示/違反報告)
ひろかずみつすけ(プロフ) - とっても面白かったです。続編はもう書かれないですか？ (2022年11月15日 6時) (レス) id: d2c3399ce2 (このIDを非表示/違反報告)
すかる(プロフ) - reeeiiiさん» こんばんは、いつもご覧いただきありがとうございます> <！これからもギュッとしていただけるように頑張ります☆コメントありがとうございました！！ (2021年3月5日 23時) (レス) id: adb2c5fada (このIDを非表示/違反報告)
reeeiii(プロフ) - こんばんは。いつも更新楽しみにさせていただいてます！胸がギュッとなってきました！次回更新も楽しみにしてます！ (2021年3月5日 21時) (レス) id: f41e0f4c92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すかる | 作成日時：2021年1月22日 21時
