実験体しょうじょ(wrwrd)

026 (本当の信頼とは Em編-005) ページ28

〜Ht side〜

いつも通り、畑仕事をしていたら

噂の新人であるA君が来た。

Aくんは外道丸に近づけば、あの外道丸が懐くからビックリしながらも声をかけた。

他の人たちが絡みにくいとか言ってたけど

話してみれば普通の子供で。





どちらかと言えば、動物と戯れているAくんは

城下町に居る子供と変わらない。

無意識だろうけど、笑顔になってるしね。









Ht(なんで…この子は心を閉ざしたんだろうな…)









エミさんが、この子を救いたいと思う理由が分かった気がした。

この子だって、育つ環境が違えば

血に染る戦場を知らずに過ごしていたのだ。

そう考えれば、俺もAくんを助けたいって思った









Ht(少しでも…君が此処で笑顔になれますように)









Ht「いつでも此処に来ていいからね？」









そう言ってAくんに微笑めば何処か嬉しそうに

「うん…たまになら来るね」

と言ってくれた、エミさんの次でいいんだよ。

君の心が休まる場所になれば。




元々、幹部達の休まる場所になればと

花畑も動物たちも育てたから

それは、例外ではなくA君もなんだ。

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