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「なんでイエニのときと僕じゃそんな反応違うのさ」
「イエニはマンネでしょ」
「僕はマンネラインなんだけど?」
「そうだけど……」
今日のスンミン、本当に面倒くさいな……
反論できなくなった私を見てははっと笑ったと思ったら、気づかないうちにスマホを構えていて「あ!」と声を出したときにはカシャ、なんてシャッター音がなっていて。
「ヤー!スンミナ!」
「はは、きようぉ〜」
「けして!」
「やだよ〜ん」
あれだけくっついて離れなかったくせに、ひょいっとソファから降りてスマホを自分の頭よりも上に持ち上げるのだから本当に酷いと思う。
私の腕が届かないの分かっててやってるんだ。ただでさえ身長が十センチくらい離れてるというのに、それに腕の長さまで組み合わさってしまえば絶対に届かないのだ。
「ちょっと、ヒョンたちなにやってんの……」
「スンミニがわるいの」
「反応悪いソラがわるいでしょ」
「どっちでもいいから!埃たつでしょ!」
ちょうどよくコーヒーを持ってきてくれたイエニに怒られてしまって、なんだか急に我に返って大人しくソファに座り込んだ。
スンミンも同じく、隣に座ったと思えばまた。また、今度は腕まで組んでくるのだから、つい「ああもう!」と声を出してしまった。なんなんだ、一体。
「イエナぁ……キムスンミンどうにかして……」
「いやぁ……もうそうなったら無理だよ、放っておきな」
眉を下げて「僕には無理」ときっぱり言い放ってコーヒー置いとくね、と言ってから自分の部屋に戻ってしまった。
そんなやり取りなんかは無視をして私に寄りかかってスマホを弄り出したスンミニにはぁ、とため息をついてイエニがいれてくれたコーヒーを飲んだ。
ちらりとスンミニのスマホに目を向けるとさっきの写真をバブルにあげようとしていて「スンミナ!」と何度目か分からないけどまた名前を呼んだのだった。
「そんな間抜けな顔送らないでよ!」
「どんなソラでもかわいいって」
「そういう問題じゃないでしょ!」
「はは、ほんとに面白いね。送るわけないでしょ〜ソラをからかってんの。かわいいね、ソラは」
ニヤニヤと笑ってそう言ってくるスンミニは本当になんだか悪魔のような気がしてくる。
「いじわる」
「なんとでも言って」
「いじわるスンミン!」
「そうだねー」
「ヤー!」
Time Out #1 MT Part 1|[SKZ CODE(스키즈 코드)] Ep.33→←いじわる
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みんちゃん - 話読ませて頂いてます!もっともっとお願いします🫶🏻 (10月9日 2時) (レス) @page50 id: 3060757284 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ちゅんぴさん» ありがとうございます!新作の方も最後までお付き合い頂けると幸いです🫶🏻 (6月25日 21時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんぴ(プロフ) - 新作ももちろん読んでおります…!スンジニに取り合いされる世界線…いい… (6月24日 23時) (レス) @page31 id: 597d570f11 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - もさん» コメントありがとうございます🙌🏻少しこだわっていたのでそう言ってくださって嬉しいです!ありがとうございます🫶🏻 (2023年3月7日 22時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
も(プロフ) - 挿し絵が毎回クオリティ高すぎる!すごい!更新楽しみにしてます!!! (2023年3月7日 9時) (レス) id: 38e0623d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2023年3月7日 0時