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「おっと、大丈夫?しっかり前見て〜」
「う……ごめんなさい……」
「危なっかしいソラはオッパと手繋いでおこうな〜」
「オッパこそコケたりしないでね〜」
「ヤァ!」
私の手を取ってぎゅっと握ってきたチャンビニオッパの手を私も握り返した。冷えた指がちょっとずつあたたかくなっていく気がして心地よい。
そのまま歩いていたら前にいるはずのヨンボギの姿が見当たらなくて。
「あれ?ヨンボギは?」
「後ろの方にいるよ、途中まで迷子だったっぽい」
「え!あのヨンボギが?珍しいこともあるんだね」
そんな会話をしていれば後ろからやってきてチャニオッパやビニオッパに話しかけて、私には「ソラ〜」なんて言ったあとまた道を間違えそうになっていて。
慌ててこっちだよ、なんて服を引っ張れば恥ずかしそうに笑ってようやく私たちと合流したみたいだった。
それが面白くて「迷子になってたの?」なんて聞けばどもりながらも「アニヤ!」と一生懸命否定するのが面白くて面白くて。
「ヤ、そんなに笑わないでよ!」
「いつもはソラが迷子になるから嬉しいんじゃない?」
「オッパもそんなこというの?酷いね〜」
「ちょっと、ソラが酷いね〜って言えないでしょ!」
笑いながらにやにやして、からかってくるオッパから離れて今度はヨンボギにくっついてそういえば受け入れてくれるものの、そう言われてしまった。
そんな様子を見たのか後ろからチャニオッパが近づいてきて。
「お〜迷子コンビで手繋いでるの?」
「私今日は迷子になってないんですよ」
「ヒョンまで変な名前つけないで……」
「あ〜きようぉ〜」
私たちを見てにこにこと笑うオッパに少し呆れつつも、流れに乗って歩いていく。
その後もことある事にいつもやられるから今度は私が「離れちゃダメだよ」なんて言ってたら握ってた手をぎゅーっと力を入れられてしまってヤ、と怒ればどこかしてやったり、なんて顔をされて。
「いたい」
「そんなに力いれてないよ〜」
「やっぱりいたくない」
「え、僕に嘘ついたの?」
「なんでそんなこというの!」
「あ、ソラ〜怒んないで〜」
今度は私を見てけらけらと笑い出したヨンボギを睨んでみるけど、それでも笑うのだから仕方がない。
今度、絶対になにかやり返さなければ、なんて思うのだった。
ソコンイェズがかわいすぎてキレそうです【スキズ/日本語字幕】→←前ページ
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さとみ - ありがとございます。こちらこそ余計な事を…。すみませんでした。続編楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 1dc70ba9d0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます🙌🏻続編が出来たらリンクを貼るように書いてあるだけで、まだ続編はできてないです。紛らわしいことしてしまってすみません🙏お待ちいただければと思います。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ - こんばんは。 この前のお話しの最後に続編公開しましたと書いてあったのですが多分続編のってないかと思われます。これからも楽しいお話し読ませて下さい。よろしくお願いします。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 1dc70ba9d0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - カリナさん» コメントありがとうございます🙌🏻理想だなんてそう言っていただけて嬉しいです🥲更新頑張ります〜🫶🏻 (2023年2月23日 13時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
カリナ - 私の理想のお話です。本当に作ってくれてありがとうございます😊。続きが楽しみです。本当にこんな事があるといいなぁと思いながら読んでます。(叶わぬ夢)最後楽しみです。更新待ってまーふ😘 (2023年2月21日 22時) (レス) @page42 id: 28026e5e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2022年11月2日 23時