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「わ、美味しそう……これも食べていいの?」
「好きなの食べな〜」
「……ほんとにいいのかな」
「何か食べるつもりだったんでしょ?」
「このサラダだけだよ」
夜中だと言うのにテーブルにずらっとならんだご飯たちにごくりと息を飲む音が向かいにいるソラから聞こえてきて、思わず笑ってしまう。その隣にいるリノヒョンも笑っていた
コンサートに年末年始のステージやら、色々な撮影やらで食事制限をしていたのをよく目にしていた
そんなソラからしてみれば見て分かるカロリーの高いものを、しかも夜中に食べることなんて罪悪感が酷くあるだろう
「ほら、食べなって」
「あ、ちょ……!ん!おいしい!」
「キンパもソラに食べられたがってるよ」
ソラが食べるには少し辛そうな大きめの一口をスプーンにすくって、口に持って言ってほぼ無理やり食べさせていて。
その一口のおかげか箸をようやく手に持って、少しずつ食べ始めた。大きく口を開けるけど、顔が小さいからか元の口の大きさが小さくてそんなに食べれていなくてそこがかわいいな、とも思う
何があったか、聞かれたくなさそうだから深くは聞かなかった。様子からして何か飲み物をかけられたんだろうけど、まさか泣くとは思ってはいなくて結構驚いた
できれば、泣いている姿を見たくないと思っていて。大切な人が泣いているのはどうも辛いし、いい気分になんてもちろんならないし
でも、あまりにも見ない、というか見せてくれないのも、何か一人で抱え込んでしまうのも寂しいものだった
「でも、なんでオッパがいるの?起こしちゃった?」
「いや、ソラのせいじゃない。スンミニがいい匂いさせてるから目が覚めた」
「あ、ヒョンが……」
「あぁあぁ!早く食べないと冷めるってば!」
この人はどうしてこんなにもツンデレなのだろうか。素直に言えばいいのに、ソラの泣いてる声がしたから心配でって伝えればいいのに
まあいいや、と思ってせっかくだしソラとヒョンに合わせて自分も食べていたら「何してるの?」とやってきたリクスに、それに続くように「夜食……」と匂いで起きてきたのかまだ眠そうなイエニがリビングにやってきていた
「うわ、よくないよほんとに」
「今ならジョンイニも食べれるけど?」
「僕も食べちゃおうかな……」
「ヨンボガ、私の隣くる?」
「わ!ヌナの隣は僕が行く!」
楽しそうに笑うソラを見てまた少し、安心する。僕にできることは少ないかもしれないけど、できないことの方が多いかもしれないけど、その笑顔を守っていきたいと思ったのだった。
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さとみ - ありがとございます。こちらこそ余計な事を…。すみませんでした。続編楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 1dc70ba9d0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - さとみさん» コメントありがとうございます🙌🏻続編が出来たらリンクを貼るように書いてあるだけで、まだ続編はできてないです。紛らわしいことしてしまってすみません🙏お待ちいただければと思います。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
さとみ - こんばんは。 この前のお話しの最後に続編公開しましたと書いてあったのですが多分続編のってないかと思われます。これからも楽しいお話し読ませて下さい。よろしくお願いします。 (2023年3月2日 23時) (レス) id: 1dc70ba9d0 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - カリナさん» コメントありがとうございます🙌🏻理想だなんてそう言っていただけて嬉しいです🥲更新頑張ります〜🫶🏻 (2023年2月23日 13時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
カリナ - 私の理想のお話です。本当に作ってくれてありがとうございます😊。続きが楽しみです。本当にこんな事があるといいなぁと思いながら読んでます。(叶わぬ夢)最後楽しみです。更新待ってまーふ😘 (2023年2月21日 22時) (レス) @page42 id: 28026e5e75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2022年11月2日 23時