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「……A?」
「わっ……あ、ごめんママが、」
さっきまで韓国語に英語に起用に切り替えていたソラが僕たちに向かって言葉に出したのは日本語で。やっぱり咄嗟に出る言葉は母国語なんだな、なんて思って微笑ましくなった
全部は聞き取れないけど親子の会話に、こんなやり取りをするのも久しぶりなんだろうな、と思うと同時にオーストラリアで過ごしたこの短い時間のことを思い出す。
ソラのお母さんが部屋を出ていく前に僕たちに少し挨拶をして、またソラと少し話して戻っていったのだった
「お母さん、なんだって?」
「なんか準備ちゃんとできてるの〜って。私のことまだ子どもだと思ってるみたいです」
「でもソラが韓国来たのってまだ14歳の時でしょ?」
「ぎりぎり13歳だったと思う」
「僕、まだオーストラリアだよ」
13歳ってまだ義務教育も終わってないし、そのくらいの歳で親元を離れるとやっぱりそうなるのかな、なんて思ってしまった
それにソラは女の子だしお母さんがソラのことを心配してしまうのも何だか少し分かる気がする
「実はゆっくり家に帰ったの、渡韓して以来なの」
「え、そうなの?年末とか帰ってなかったっけ?」
「私、おばあちゃんの家は韓国だからそっちにいたんです。その方がいろいろと楽だろうからって」
「あぁ〜確かに、言ってた気がする」
「あと、途中で帰ってたらそのまま家族の元にいたいって思っちゃいそうで……どこかデビューするまでは帰らないって、勝手に決めてたんだと思います」
そう言ったソラにヒョンは「そっか」と優しい声で返していた
ソラの話を聞いて余計ソラのお母さんがまだ子どもだと思っているのも、心配してしまうのも納得してしまってお母さんの気持ちを察して切なくなってしまった
「眠くなってきた」
「もうこっち2時だよ。そっちは?」
「0時過ぎたよ……こっちきてすごい夜更かししてる。明日起きれるかな」
「ところで準備できたの?」
「あとちょっとなんですよ〜……」
そう言って眠そうに目を擦るソラをヒョンと「終わらせないと!」なんて一生懸命起こす
僕とヒョンが同じくらいに準備し終わってその後ようやくソラが終わったのだった
「ちゃんと起きるんだよ?目覚ましかけた?」
「そうだよ〜起こしてあげられないからね」
「かけました〜じゃあ寝ますね」
そんなソラの言葉にそれぞれおやすみ、なんて声をかけて通話を切る
電話をしたからか早く2人に、メンバーに会いたいな、と思いながら僕も眠りについたのだった
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さくらんぼ(プロフ) - にこさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです🤦♀️頑張ります💪🏻 ̖́- (2022年10月23日 19時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新お疲れ様です!とっても面白くて1から一気読みさせて頂きました!これからも更新頑張ってください。応援してます!! (2022年10月23日 5時) (レス) id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - ゆーさん» コメントありがとうございます🙌そう言っていただけて嬉しです🤦♀️応援ありがとうございます!頑張ります! (2022年9月27日 23時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
ゆー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてますー!ソラちゃんとメンバーの絡みが可愛いです😍ご自身のペースで頑張ってください!! (2022年9月26日 21時) (レス) id: ff96477080 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ(プロフ) - 絢都さん» 本当にすみません🙇♀️💦更新までお待ちください〜🙌 (2022年9月19日 16時) (レス) id: 208005c528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらんぼ | 作成日時:2022年8月19日 17時