世界はとまる２【ヒロアカ】 (ページ43)

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ガチャ

『ただいまー』

いつも1人のこの家に明かりがついていた

ワクワクして玄関のドアを開けるが返事はない

隠れてんのかな…と思いながらリビングへ向かう

『母さん？父さん？…帰ってきたよ』

探してもやはり誰も居なかった

テーブルの上には並べられた料理

小さい頃から見慣れたこの光景

『あぁ、またか……』

お箸の上には置き手紙があった

＂＂Aへ
今日はお疲れ様。3位なんて凄いわ！
約束通り貴女の好きなご飯作ってるからね

本当にごめんなさい
パパとママは呼び出されたから行ってくるわ

ゆっくり休んでねママより＂＂

『はぁ……風呂入ろ』

小さい頃からいつも1人だった
もう慣れてしまった

特に思う事もなく、1人の生活に戻った

風呂から上がりTVを眺めながらご飯を食べる

『やっぱ美味いなぁ』

TVで流れているのはヒーロー殺しのニュース

飯田の兄、インゲニウムが倒れた事を知った

『母さん達もこの敵を、追ってんのかな…』

飯田の事や両親の事が頭を過り不安になった

機動力のあるインゲニウムを倒したいまうほどの敵

そんな敵の制圧の為、九州から飛んできたリプライズ

最善に置かれてる筈だ

Prrrrr～～！

『誰やろ…？』

突然鳴り始めた携帯を見れば知らない番号だった

『もしもし…？』

轟〈突然すまねえ、轟だ〉

『…何で番号知っとるん？』

轟〈葉隠に教えてもらった〉

透ちゃん、勝手に教えたら駄目でしょ…

轟〈直接聞こうと思ったんだが、今日急いで帰ってただろ？〉

あ、自分が悪いのか…

轟〈動留…？今、悪かったか？〉

『え、あぁ、全然良かよ』

轟〈……明日、お母さんに会いに行こうと思う〉

『…そっか、緊張するね』

轟〈付いて来て欲しい〉

『え？…私が？』

轟〈あぁ。予定あるのか？〉

『いや、特に無いけどさ…』

轟〈頼む〉

自分も、明日1人で不安になってるより何かしてる方が気が紛れるかな…

『分かった、付いて行っちゃる』