世界はとまる２【ヒロアカ】 (ページ32)

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目を合わせてくれない彼には触れれば勝つ

あと少しで腕に触れれる

轟の拳が飛んできた

軽く避け握っていた氷の破片を投げつける

怯んだ隙にしゃがみ轟を足払いで倒し、
動けないよう上に乗ろうと足をあげる

ゴォオ！！

『…！！』

下から炎が燃え上がった

緑谷戦のように爆風が巻き起こり吹き飛ばされる

転がりながらも直ぐに氷の陰に隠れた

…ッいってぇ…ッー～…

ズボンの膝から下が焼けて無くなっており、脛には大きな火傷が出来ていた

こりゃ、痛み出す前に終わらせないかんな…

煙が少しずつ晴れていく中、隠れながら少しずつ距離を縮めて行く

パキッ

『しまった…』

轟「そこか…！」

『…なんてね』

自分とは真逆の場所に破片を投げ音を出し、止めておいた上着が轟の氷の餌食となる

マ〈すげぇぞ！完璧な陽動だぁ！〉

その隙に後ろに現れ、手を伸ばした

轟「…っ！」

ゴォオッ！

焦った轟は至近距離で炎を出す

避ける暇もないが避けるつもりもない

炎に向かって手を伸ばした

轟は驚き、後ろに退がるが間に合わない

止まれ止まれ止まれ止まれッ！

炎の中に手を突っ込んだ

轟の腕から燃え上がる炎は、そこから離れその場に残った

マ〈と、止まったぁ！？炎だぞ！あれ！〉

焼け爛れた右手を抑えながら轟を見てニヤッと笑う

『ごめん、炎も止めれたわ』

轟「……ッ…」

マ〈最強個性ねじ伏せやがったぜ！〉

轟は唖然として固まる

『…まだ止めとらんけど』

ズキズキと痛み出した足を引きずりながらゆっくりと近づいてくる私に氷で牽制する轟

勝ったなと思いながら氷を止めて行く中、
轟の後ろ側の観客席に目線が移る

……っ！！？

ピタッ

足が止まった

緊張で身体が固まるが、心臓は動き回る

マ〈な、どうしたんだ？？〉

轟「？？」

轟は止まったAに疑問を持ちながらも氷を出してた

パキパキパキッ

身体が凍りついた

ミ〈……ど、動留さん行動不能…。轟くん決勝進出…！〉

白熱していた試合は呆気なく終わった