世界はとまる２【ヒロアカ】 (ページ26)

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第2回戦の1試合目が始まる

スタートの合図と共に轟の氷が緑谷を襲った

だが、緑谷は指1本を犠牲にし弾き返す

切「ゲッ始まってんじゃん！」

上「お！切島2回戦進出やったな！」

切「そうよ、次おめーとだ爆豪！」

爆「ぶっ殺す」

切「ハッハッハ、やってみな！…とか言って、おめーも轟も強烈な範囲攻撃ポンポン出してくるからなー…」

爆「ポンポンじゃねぇよナメんな」

『個性も身体能力だからね』

爆「…奴にも何らかの限度はあるはずだろ」

切「考えりゃそりゃそうか…」

『まぁ、あんだけ使ったら寒かろうね』

皆で考察し合いながら2人の試合をみる

『左側使えば良いのに…ね、爆豪』

爆「…知るかッ…話しかけんな」

轟の氷は5回続き、右手の指は使えなくなる
6回目の氷には左腕がダメになってしまう

轟は緑谷から目線を外し観客席の方を見た

その隙に緑谷は壊れた指を使いスマッシュを打つ
轟は氷を背に爆風を凌いだ

緑「皆…本気でやってる。勝って目標に近づく為に…1番になる為に！半分の力で勝つ！？まだ僕は君に傷ひとつつけられちゃいないぞ！全力でかかって来い！！」

ボロボロの右手を握り緑谷は轟へ叫んだ

焦った轟は緑谷に突っ込んでいくが、

『…動き鈍くなっとる』

そんな彼に緑谷の重たい拳が直撃する

何度も攻撃を繰り出す緑谷

彼らの会話は一言だけが聞こえて来た

緑「君の！！力じゃないか！！！」

聞こえてきた言葉で私は理解した

『緑谷くんは凄いね』

爆「クソナードがッ…！」

そう呟くと、隣の爆豪の顔が怖くなった

ゴォオオオ

轟が炎を出した

その時、反対側の観客席からデカイ声が聞こえた

あれエンデヴァー…？

俺の野望をお前が果たせなど激励をする彼は、小さく笑う轟に無視をされた

ステージにいる2人は笑い合い全力で向かっていく

セメントスが間に壁を作り衝突を防ぐが、冷え切っていた空間に突如来た熱のお陰で爆風が巻き起こる

煙が晴れ見えて来たのは、
場外になった緑谷とステージに残る轟だった