世界はとまる２【ヒロアカ】 (ページ21)

今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:147,435 hit

６９ページ21

．

『くぅぅ、目がチカチカする』

上「そ、そりゃそうだぜ」

上鳴はこちらを様子見ながら次の放電の為に帯電を始める

目を押さえて唸っているAに上鳴は油断していた

上「次は止められねぇぜ？な、飯行こう」

『…あー、良いけど、そんなにこっち見て大丈夫？』

上「ん、何がっ…………」

『はい、目合った』

目が痛いふり……つまり、瞳の動きを手のひらで隠し初めから上鳴を見続けていた

敢えて無防備になり動きもしなかった

唯一動いている瞳を隠す掌に目線を持って来させたのだ

マ〈止まったぁぁぁぁ！上鳴停止だぁ！〉

止まっている上鳴の両腕を掴む

『ごめん、引きずるね』

マ〈おいおい、その腕力はどこにしまってあるんだ？〉

固まったままの上鳴はAに引きずられ、
ラインギリギリの内側手前に立たされる

マ〈ん？何で外に出さないんだ動留〉

Aはあまり背丈の変わらない上鳴の目の前に立ち顔を近づける

騒つく会場を他所にAは目を見つめたまま上鳴の頬に両手を添えた

上「…ち、ちけぇよ！！！？……あれ！！？」

『はいお疲れ様でした』

上鳴が1歩退がったのを確認し、すぐ離れた

ミ「か、上鳴くん場外！動留さん2回戦出場！」

主審のミッドナイトの声が聞こえ目を閉じた

マ〈何だよあれ！羨ましい負け方じゃねぇか！なぁイレイザー！〉

相〈俺に振るな。それにあいつは特に何も考えてない〉

マ〈天然かよ！…ーーッ！〉

相澤は隣で騒ぎ煩いマイクに個性で黙らせた

Aはいつもの真顔に戻り上鳴を一切見ることなくステージから降りていったのだった