世界はとまる２【ヒロアカ】 (ページ18)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:147,420 hit

６６ページ18

．

トーナメント戦がいよいよ始まる

ルールは簡単だ相手を場外に出すか「まいった」と言わせるか行動不能にするかだ

マ〈1回戦！成績の割になんだその顔ヒーロー科緑谷出久！！対ごめんまだ目立つ活躍なし普通科心操人使！！〉

『…緑谷くんっていつもあんな顔なの？』

瀬「おい嘘だろ」

蛙「違うわAちゃん、あれは緊張して強張ってるのよ」

『そうだよね』

麗「皆の顔見たことないん…？」

『え？あるよ？髪型とか輪郭とか眉の形とか全然分かるよ。ただね、目を合わすのが苦手でさごめんね』

麗「え？謝らんで！こっちこそ何かごめんね」

急にお茶子達からの謎の謝罪が始まり戸惑っていると苛つく爆豪が両手を鳴らし皆を黙らせた

グランドでは緑谷と心操が位置に着く

心操くん、なんか言っとるな…

マ〈レディーースターート！！〉

緑「なんて事言うんだ！！」

緑谷は固まり、心操は笑った

『あれ？尾白くん、説明せんかったん？』

尾「したよ！忠告したんだ！」

『ちょ、尻尾バタバタさせんで』

尾「あぁごめん！」

『…まぁ何か、言われたんだろうね』

マ〈緑谷完全停止！アホ面でビクともしねぇ！心操の個性かぁ！？全っっっ然目立ってなかったけど彼、ひょっとしてやばい奴なのか！！〉

『目立つ事ってそんな良いことかね』

葉「私は目立たなくていいと思う！」

蛙「透ちゃんが言うと納得させられるわ」

上「あ！緑谷、外に向かってんぞ！」

切「何してんだ緑谷！」

グランドでは心操が命令し緑谷が場外へ向かっていたが、ラインギリギリの所で爆風が起きた

「「『……！？』」」

マ〈緑谷！！とどまったぁぁ！！？〉

緑谷の左指が赤く腫れていた

心操は問ても答えない緑谷に焦り始め、だんだん大きくなる声がこちらにも届いた

心「ーー！指動かすだけでそんな威力羨ましいよ！」

聞こえてくる声に

彼の気持ちに

胸が苦しくなる

心「…ー！恵まれた人間にはわかんないだろ…！誂え向きの個性に生まれて！望む場所へ行ける奴らにはよぉ！」

気持ちが分かるからこそ目が離せなかった

個性の所為で人に避けられて来たから

2人の勝負は緑谷の背負い投げで

心操は場外となり終わった

『はぁー……』

耳「A？」

『あれはもう心操くんが鍛え足りてないだけやね』

耳「そうだね…って、どこ行くの？」

『早めに控え室行くわ』

耳「そっか、試合頑張って」

『ありがとう響香』

皆にも手を振って階段を駆け下りた