世界はとまる２【ヒロアカ】 (ページ11)

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『心操くんは気が合う友達です』

その一点張りを繰り返すうちに皆は飽きてくれた

女子達と騎馬戦の反省会をしながら食堂へ移動している途中、轟に呼ばれた

皆に断りを入れてから轟について行く

『また呼び出しですか？…っと、緑谷くんまでおるやん』

緑「あ、動留さんも…？」

うんうんと頷き緑谷の隣に立つ

『で、話って？』

緑「…早くしないと食堂混みそうだよ？」

轟はギロッと緑谷を睨んだ

轟「気圧された。自分の制約を破っちまう程によ。誰も気付いてなかった。最後のあの場面あの場で俺だけが気圧された。オールマイトの本気を身近で経験した俺だけが」

緑「そ、それ、つまりどういう…」

轟「お前に同様の何かを感じたってことだ。なぁ、オールマイトの隠し子か何かか？」

『え、まじで？』

緑「いやいや！違うよそれは…！」

緑谷は明らかに焦り始め言い訳をしていた

Aはまだ続く2人だけの話に途中で飽きてしまい
背中を壁に預けたまま、しゃがみ込んだ

カチューシャ外したいけど前髪浮き上がるよなぁ…

轟は自分は父親エンデヴァーが個性婚で作り上げたオールマイトを越えるための道具なのだと言った

記憶の中の母はいつも泣いていて、顔の傷は母に煮え湯をかけられ出来たものだと

轟「ざっと話したが、俺がお前につっかかんのは見返す為だ。クソ親父の個性なんざなくたって…いや、使わず1番になる事で奴を完全否定する」

緑谷は酷な話を聞いて固まっていた

『……ねぇ、私この場に居る必要あった？』

轟「動留には聞いておいて欲しかった。ヒーローを親に持つものとして」

『何それ…それなら飯田くんも呼べば良かったやん』

轟「……お前は隠してるだろ」

下げていた顔を上げ目を合わせた

『隠してるのがずるいって？…自分の家の事情押し付けて他人に迷惑かけるの辞めなよ。ねぇ、緑谷くん』

緑「え、…い、いや、…」

『ほら困っとる』

私は立ち上がりその場から控え室の方に歩いて行く

『私、氷だけの轟には負けんから』

それだけ言ってその場を後にした