５０２ ページ37
．
話し合いの日から数日が経っただけだが、タイガーと話せる様になりAは更に魚人街に馴染んでいった
ジンベエに魚人空手を習い
アーロンに悪行を教わり
ホーディ達と遊び回った
一度教えれば覚えるAにクルー達も海や海上の事について沢山教えてくれた
だが、笑っている彼らの隠している本音が頭に響き続ける
ある日Aは全員が眠った真夜中にタイガーの部屋へと向かった
コンコン
小さくノックすれば、少しして扉が開いた
タ「誰だ、こんな時間に…って、A！」
『シーっですよ。タイガーさん』
口に人差し指を当てるAを見てタイガーは口を抑えた
タ「どうしたんだ？何か嫌な事でもあったか？」
Aが訪ねてきた事に内心喜びを感じながら質問する
『お話があります』
真っ直ぐ見つめてくる赤い瞳にセレーナを思い出した
タ「分かった。夜の散歩にでも行くか」
『はい』
Aの頭をポンポンと撫でれば嬉しそうな返事が返ってくる
道中たわいもない話をしながら、街外れの月明かりが綺麗な場所に来た
タ「あそこに座るか」
光の当たる大きめの岩場に向かうが、Aは足を止めた
タ「…？」
『…タイガーさん。私、本当に大丈夫です』
タ「な、何だ突然」
『皆さんの声が聞こえるんです。タイガーさんと一緒に海の上に行きたいって』
タ「……。」
『あの時…私がママをあの水槽に閉じ込めてしまいました。今は、皆さんを海に閉じ込めてしまってる…』
タイガーは口を挟もうとするがAの真っ直ぐな瞳に言葉を飲んだ
『私は誰の鎖にもなりたくありません』
そう言って、目を伏せかつて枷を付けられていた場所を触れる
『…Aは…自由なんですよね…？』
差していた光が陰り暗くなる
タイガーはそのままAが消えてしまうのでは無いかと不安に駆られた
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナナコ - 更新ありがとうございます！！！ (2022年11月4日 23時) (
レス) @page33 id: 9e2c3376df (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - たろ。さん» ありがとうございます！自分でも書きながら泣いてました(( 更新頑張ります！ (2022年7月5日 23時) (レス) id: b79991d6ff (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ボロ泣きした、、、しあわせになって、、、更新待ってます (2022年7月2日 0時) (レス) @page11 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - mithukoaaa0306さん» 読んで頂き有り難う御座います！本当申し訳ないです(涙)タイトルを検索に設定し、溜息part 10と検索して頂ければ出てくる筈なのでお手数ですが試してみて下さい！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 1c05f583b2 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - part10どうやって検索するんだろう……めちゃくちゃ続き読みたいのに見れない😭 (2022年4月19日 15時) (レス) @page1 id: 6f07583e5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：げん | 作成日時：2021年9月15日 0時
