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彼ら海賊はいつも船で集まっている
一緒に居られないと言われた手前、中に入る事は出来なかった
甲板からは見えない近くの岩場に腰を下ろし船を見上げた
そもそもシャボンに包まれ中には空気がある船に人魚の状態で1人では上手く動けない
その為いつもは空気の浮き輪かジンベエやアーロンの肩の上に乗っている
…何で��足��にならないんだろう…なくなったのかな…
大きな3枚の尾鰭を揺らす
沢山歩く練習したのにな…
血反吐を吐きながら覚えさせられた歩行に少しの懐かしさを感じる
『やっぱり私は、人魚なんだ』
母とお揃いの輝く鱗に微笑んだ
海賊達の話し合いは直ぐに終わらなかった
ー！ーーー！！
ーー！ーーーー！
Aがうとうと始めた頃、船上が騒がしくなった
『…？？』
船を見上げ耳に意識を集中する
「アニキ！もう限界だぜ！」
「早く地上に戻って人間達を懲らしめにいきましょう！」
「オレもそろそろ飽きてきたぜ。海の中にいつまでいるんだ」
「落ち着くんじゃお前ら」
沢山の人たちが声をあげている
「ガキも連れて行けば良いじゃねぇか！」
「それは出来ん」
「何でだよお頭！」
「若い奴等は知らねェかもしれんが、あの一族は人間の目に付きやすい」
「だったらここに置いていこう！」
「なんじゃと！傷も癒えぬ幼児を置いて行くだと！？」
誰かの怒鳴る声に体が強張る
彼らが自分の話をしている事を理解した
「ハッ！お前は肩入れし過ぎなんだよ！」
「黙らんか！」
「いいや、そいつらの言う通りだぜ！お頭。オレ達は、人間達にオレ達の強さと恐さを知らしめる為に海の上に出たんだ！あのガキがそんなに心配か！？」
「セレーナの子だぞ」
「…っ…、だったら、連れてけば良いじゃねェか。あの一族はヤワじゃねぇ！闘い方を教えれば良いだろ！！」
「あの子にそんな事はさせない」
「そんなにあのガキが大事かよ！！！」
Aはそこで会話を聴くのを辞めた
��海の上に行きたい��という幾つもの心の叫びがAを貫いた
海を強く望んだセレーナの想いと重なる
…あぁ、また、私が邪魔してるんだ…
Aは俯き、静かにその場から離れた
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ナナコ - 更新ありがとうございます！！！ (2022年11月4日 23時) (
レス) @page33 id: 9e2c3376df (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - たろ。さん» ありがとうございます！自分でも書きながら泣いてました(( 更新頑張ります！ (2022年7月5日 23時) (レス) id: b79991d6ff (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ボロ泣きした、、、しあわせになって、、、更新待ってます (2022年7月2日 0時) (レス) @page11 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
源(プロフ) - mithukoaaa0306さん» 読んで頂き有り難う御座います！本当申し訳ないです(涙)タイトルを検索に設定し、溜息part 10と検索して頂ければ出てくる筈なのでお手数ですが試してみて下さい！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 1c05f583b2 (このIDを非表示/違反報告)
mithukoaaa0306(プロフ) - part10どうやって検索するんだろう……めちゃくちゃ続き読みたいのに見れない😭 (2022年4月19日 15時) (レス) @page1 id: 6f07583e5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：げん | 作成日時：2021年9月15日 0時
